都心からの交通アクセスが良く、全国トップクラスの集客力を誇る”東のメッカ”こと「平和島競艇場」。年末のグランプリをはじめ、SGの開催実績が多いことでも知られています。
関東地区の他場と同じく予想難度は高め。白波が立つほど強い風に苦しめられながらのレースも少なくありません。
正直、平和島でプラス収支を維持するのは至難の業。幅広いデータを頭に入れたうえで予想が必要となり、知識量の豊富な上級者向けの水面と言うべきかも。
そんな平和島を攻略するために、水面や出目の特徴を活かした予想法を解説します。
「リバースボート」の無料予想はとにかく当たります。
実際に試せば分かりますが、レースの選び方・買い目の絞り方はまさに本物。これほど高精度の無料予想は滅多にありません。
もちろん、信用できるまではエアー検証でOK。数レースで質の高さに気づくはずです。
平和島競艇場の特徴
住所 | 東京都大田区平和島1-1-1 |
電話番号 | 03-3768-9200 |
水質 | 海水 |
開催時間 | デイレース |
チルト角度 | -0.5/0/+0.5/+1.0/+1.5/+2.0/+3.0 |
モーター交換 | 6月頃 |
うねり | あり |
水位変化 | あり |
平和島競艇場はプール型ですが、海から流れてくる水を使用しており水質は「海水」となります。
他場と比較して「1マークの手前側が狭い」ため、窮屈なイン戦を強いられスタートの遅れは命取り。タイミングをしっかり合わせて隙を許さないターンが必要です。
1マークのバック側はスペースにゆとりがあり、まくり勢にとっては自在な攻めが可能。また、チルトも3度までOKなので、メンバー次第では大外6コースからでも伸び足を生かした一発が狙えます。
海やビルから吹く強風
平和島競艇場は海から近い場所にあります。
東と南から吹く風は海風となり、特に南から吹く季節風は冬から春への変わり目を機に強さを増していきます。
南風はスタートにおいて追い風となるので、セオリーではイン逃げ有利な条件。しかし、水面が荒れると1マークのターンが難しくなり、外からの攻めにもチャンスが生まれます。
そして、もう一つ大きな特徴と言えるのが。複雑に吹いてくる都心のビル風。
平和島競艇の周辺はビルやマンションが建ち並ぶ環境。バックストレッチ側に見える建築物の数々も、都市部にある平和島らしい光景です。
海風の吹き方は比較的シンプルですが、建物をすり抜けて水面に吹きつけるビル風は読むのが大変。季節の変わり目には突風が襲ってくることも少なくありません。
悪天候だとこんな水面になるレースも…
江戸川と見間違えるほど、荒れ狂った水面になることもしばしば。高層ビルが多い東京ならではのビル風も、平和島の予想を難解にしている大きな要因の1つと言えるでしょう。
平和島特有の内規「バック側斜行禁止」
2マーク側のスペースがやや狭い平和島競艇場。
ターンマーク手前での激しい競り合いが事故につながる危険性を考慮して、バック側の走行は斜行禁止とする内規があります。
もちろん、すべての斜行が禁止されているのではなく、正確には「十分な艇間がない状態で内側に締めていく行為」。外から強引に2マークを先マイする行為に対しては、不良航法を取られる可能性がある、ということ。
平和島のバック側で艇が重なる、あるいはぶつかり合うシーンがほとんどないのは、横に動く攻防が制限されている内規が関係しています。
この内規ですが、他の競艇場とは違った展開の傾向が見られるので予想のヒントにもなります。実際のレースを例に挙げると…
先頭の1号艇は2号艇に対して1艇身以上のリードがあります。
この場合は艇が重ならずに内へ絞っていくことができるので、斜行しても内規には引っ掛かりません。実際、この後1号艇が内に切れ込んで2マークを先マイし、1着となりました。
上記レース対して、2号艇の艇先が掛かったレース。
1周1マークで逃げる1号艇に2号艇が舳先を入れた状態。
もし、このまま1号艇が内側を締めて斜めに入ってきたら内規に引っ掛かります。実際のレースでは、横どうしの接近がないまま2マークに入りました。
1号艇で走っていたのはSGレーサー「桐生順平」。2号艇を先に回らせましたが、余裕を持った差しにより1着でゴールしています。
しかし、この形では舳先を入れた後方の艇が先マイできるアドバンテージがあるため、1号艇の差しが届かず「2-1」となるパターンも少なくありません。よって、旋回力やモーター性能の比較も重要な予想材料となってきます。
後で紹介する出目の傾向にも特徴が表れているので、その点に注視してご覧ください。
1マークのうねりは「悪天候の満潮時」のみ注意
平和島競艇は海から入り組んだ水路(運河)の突き当たりに位置しています。潮の満ち引きによって若干の水位変化があり、満潮時には1マーク側からの流れ込みによるうねりも見られます。
しかし、海に面している競艇場に比べれば影響は少なく、警戒すべきは大雨や台風の接近時に満潮が重なったタイミングに限られます。
平和島のコンディションについては風重視と考えて問題ないでしょう。
平和島競艇場のコース別入着率
戸田に次いで「全国ワースト2位のイン勝率」で知られる平和島競艇場。
ただし、1年を通して常にインが弱いと考えるのは時期尚早。季節風の影響を受けやすい水面らしく、時期によってイン逃げ成功率が大きく変動しています。
平和島競艇場のコース別入着率データは以下の通り。
通年での1コース1着率は45%台後半ですが、追い風基調でイン逃げに有利なコンディションとなる「春~夏」は数字が大きく上がっています。
追い風の恩恵が減るとアベレージが下がっていき、落ち込みのピークとなる秋が1コースに最も厳しいシーズンとなります。
イン逃げを封じる1番手は2、3コースが接戦となる数字。難水面でも基本は内枠中心の組み合わせが優勢となっています。
かつては6コースの強さも警戒すべき水面といわれていましたが、目立った数字には表れていません。コース利ではなく、あくまで選手の技量によるものだという解釈に留めておきましょう。
平和島競艇の予想攻略のコツ
1コース有利という競艇のセオリーが通用しにくい「平和島競艇」をどう攻略するのか?
軸決めから難しい水面での予想となりますが、集めた情報を活かした展開予測は不可欠。読み通りの結果となって、高配当をゲットした時の喜びもまた大きなものになるでしょう。
当地勝率で水面との相性をチェック
平和島競艇場は風や航走に関するルールによって、他場と勝手が違う中でレースを走る側面もあります。
苦手意識を持つレーサーも多く、レジェンド松井繁ですら「(平和島は)好きやない」と公言してしまうほど。そう話しているように、まだ当地のSG優勝経験がありません。
平和島のようなクセのある水面では、当地実績こそが力関係を計る一番の目安。
出走回数が多い地元東京支部でも勝率に大きなバラつきがあり、A級選手に数字で上回るB級選手も沢山います。平和島の勝率、連対率のデータは絶対に無視できない予想材料。
順番付けの級別のみでするのはご法度。平和島との相性を第一の物差しにすることが予想攻略の近道となるでしょう。
オリジナル展示データを有効活用すべし
2016年秋から導入された「オリジナル展示データ」。テクニカルな平和島の水面では周回展示全体の走りが数値化されるこのデータも見逃せません。
平和島では通常の展示タイムに加えて「一周」「まわり足」「直線」の3項目について、計測タイムと速度(舟速)が公開されています。
それぞれの計測箇所は上の図の通り。
強風で水面コンディションが悪い時、特に重視したいのは1マークで計測される「まわり足タイム」。なるべく速度を落とさず回れているか?その判断をしやすくなるデータです。
オリジナル展示データは直前情報で見ることができます。予想に役立つ貴重なデータとしてぜひ活用してください。
4コースには攻め手が多い
平和島競艇場の決まり手には一定の傾向があります。
上記表の通り、数字の上では1コースの逃げに対し、2コースはターンが膨れることを想定した内からの「差し」、3コースは外から握っての「まくり」を狙う展開が一般的となります。
内3艇の動き方におおよその見当がついていれば、4コースの選手にとっては攻めの選択肢が広がる有利な材料に。
データを見ても「差し」「まくり」「まくり差し」の3つ全てにおいて数字を残しており、どこへ動いても突き抜けの可能性が十分にあることを表しています。
内がガラ空きになった所への二段差しから、3コースの外をツケ回る全速攻めまで、狙えそうなスペースを探しながら自在に動ける点が4コースのメリット。
周回展示でまわり足の良さが目立っているなら、アタマまであるという予想も一考の価値あり。
直前の風コンディションは要確認
常に風の影響を受ける可能性があると考えておくべき平和島競艇。前述した「海風とビル風」によって、開催中には風向きも強さも目まぐるしい変化があります。
以下は2022年に開催された全レースの風データ。
天候は5日間を通して良かったのですが、風の強さや向きは不安定なものとなっているのが分かります。
2日目12レースのように風が強いまま風向に変化が出たり、最終日は一転して強い向かい風となる読みづらさ。
そうした状況が影響したのか、集団Fによる不成立レースが2日連続(4日目と最終日)で発生する珍事も。選手にとってスタートを決められないほど大変な開催となったようです。
当然、風向きや強さが変わればイン逃げの勝算も大きく変わってきます。
平和島競艇では風の状況にどのような変化があるのか?1レース毎のこまめなチェックが欠かせません。
1コースの過小評価はイン逃げ万舟チャンス
実績で劣るB級レーサーが1号艇の番組でよく見られるのが、過小評価よる1号艇絡みのオッズ上昇。ここを狙っての「裏張り」は高配当ゲットへの近道となります。
確かに、平和島の1コースは弱いです。しかし、最も有利なコースであることには変わりありません。あまりに舟券が売れていないようなら、リスク最小限の投資でトライするのはありかもしれません。
だって、舟券を外して「イン逃げ万舟」だと悔しすぎるのでw
本来は点数を絞って勝ちにいくスタイルを推奨していますが、荒れることの多い競艇場においては抑えも必要。
特に平和島は予想外の配当になるケースが多いので、資金に余裕があればインコースの人気薄は狙いどころかもしれません。
平和島競艇場 出目の傾向
どのコースが飛んでくるか分からず、出目に規則性がなく買い目を絞れない。そういったイメージを持たれがちな平和島ですが、実際のデータを見れば確信に変わるはず。
はたして出目の傾向に規則性はあるのか?平和島でよく見られる出目のパターンについて調べてみました。
基本はイン戦。2着は4号艇まで押さえたい
以下は平和島の出目ランキング。
出目 | 回数(割合) | 平均配当 | |
1位 | 123 | 117(5.2%) | 1,555円 |
2位 | 132 | 88(3.9%) | 1,964円 |
3位 | 125 | 84(3.7%) | 2,377円 |
4位 | 124 | 77(3.4%) | 1,683円 |
5位 | 134 | 75(3.3%) | 2,226円 |
6位 | 142 | 66(2.9%) | 2,434円 |
7位 | 126 | 64(2.8%) | 3,266円 |
8位 | 143 | 52(2.3%) | 3,432円 |
9位 | 213 | 51(2.3%) | 3,364円 |
10位 | 214 | 49(2.2%) | 4,199円 |
3連単の出目上位には「5、6号艇」も出現率高め。
イン逃げを信頼する場合でも、相手は抜け目なく流すべき難水面の鉄則が当てはまります。そして、4号艇の2着目も頻度としては多く、このあたりが規則性に欠けるイメージに繋がっているのでしょう。
平和島で推奨した買い目は「1-234-全(12点)」。
点数は多くなりますが、組み合わせによっては中穴以上の配当も期待できる買い目となります。
内規が影響?「2-1」も確率高め
平和島で目立っている2連単「2-1」の出目は、バック側斜行禁止の内規が関係していると考えられます。
差しを狙う2号艇の舳先が少しでも入れば、ルール上、1号艇は無理に締めることができません。やむを得ず2マークで2号艇を先に回すも、差し返しが届かず…というパターンで「2-1」となる確率が高いのでしょう。
相手次第となりますが、1号艇に2マークで差し返せる足がないと判断した場合、3連単の狙い目は「2-1-全」をおすすめします。
4カドが強くインが弱い。それでも舟券には残したい
仮にインコースが弱くても、舟券に残りやすいのが出目の傾向。スタートのドカ遅れでもない限り、外からまとめて飲み込まれる展開はそれほど見られません。
4カドの一撃が決まった場合でも、外の5~6号艇がついていくより内側でインが残す「4-1」の目が多くなっています。2番手は「4-5」ですが、「4-2」と「4-6」が同じ割合というのも奇妙なポイント。
その為、迷った時は流した方が良いかもしれませんね。
平和島競艇の企画レース
舟券の軸が絞りやすく、初心者でも予想がしやすい企画レース。ちなみに、平和島競艇場で実施されている企画レースは1日1レースのみとなります。
Afternoon Pleasant Race(第5レース)
第2レースはA級選手1名vsB級選手5名の企画レース「Afternoon Pleasant Race」!
本日のA級1号艇には福岡支部、岡崎恭裕選手が登場!
平和島deポイントクラブでは、第2レースのポイントを2倍付与!ご入会ご検討くださいねえ!
各種電投キャンペーンも実施中!https://t.co/l6uHLwNv1j
— ボートレース平和島【公式】@ピースター (@pstarheiwajima) June 16, 2022
平和島唯一の企画レースとなる「Afternoon Pleasant Race」。
内容については「A級選手を内側に配置した企画レース」と発表されていますが、ほとんどの場合は1号艇にA1級、他の5艇がB級というメンバー構成になっています。
1号艇がA1級となったレースのイン逃げ成功率は8割を超えており、素直にイン戦を信頼してOK。万が一勝てなかった場合でも大敗は免れているため、舟券圏内(2、3着)には必ず入れておきましょう。
※夏場の薄暮開催では第2レースで行われます。
平和島競艇場を得意とする選手
少しでも勝率を高めたいなら「平和島と相性の良い競艇選手」を知ることも重要。
以下に紹介する選手は、いずれも平和島競艇で好成績を挙げている猛者たち。水面を知り尽くした走りをぜひ現地で見てほしいレーサーばかりです。
濱野谷憲吾(東京)
名前 | 濱野谷憲吾(はまのやけんご) |
登録番号 | 3590(70期) |
生年月日 | 1973年11月8日 |
身長/体重 | 169cm/56kg |
血液型 | A型 |
出身地/支部 | 東京都/東京支部 |
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トーキョーベイパイレーツ時代から、平和島の看板レーサーとして活躍を続けている「濱野谷憲吾」。
当地では2005年の記念G1(トーキョー・ベイ・カップ)、そして2007年のSG総理大臣杯(クラシック)で優勝。お正月開催3年連続Vという記録も達成しています。
トップレーサーゆえに平和島での出走機会は限られるものの、当地勝率は安定の7点台。SGから一般戦まで、さらに言えばモーターの優劣も関係なく、出走すれば高い信頼を置ける選手です。
後藤翔之(東京)
名前 | 後藤翔之(ごとうしょうし) |
登録番号 | 4460(101期) |
生年月日 | 1986年3月9日 |
身長/体重 | 167cm/58kg |
血液型 | O型 |
出身地/支部 | 東京都/東京支部 |
公式ページ | プロフィールはこちら |
「オシリーナ」の愛称で知られるグラビアアイドル・秋山莉奈と結婚したことも話題となった「後藤翔之」。平和島巧者と知られる1人で、濱野谷憲吾と同じ重量級レーサーです。
まだG2以上の優勝経験はありませんが、平和島の勝率は現役トップレベルとなる7点台後半。
めったに舟券を外すことのない高い安定感は大きな魅力です。「格よりも当地勝率」を体現する代表格として、今後の出走機会にも注目が欠かせません。
それにしても、奥さん美人すぎてムカつくw
田口節子(岡山)
名前 | 田口節子(たぐちせつこ) |
登録番号 | 4050(85期) |
生年月日 | 1981年1月14日 |
身長/体重 | 162cm/45kg |
血液型 | AB型 |
出身地/支部 | 岡山県/岡山支部 |
公式ページ | プロフィールはこちら |
地元以外の選手でぜひ覚えておきたいのが、ベテラン女子レーサー「田口節子」。
平和島での勝率は7点台後半、さらに女子戦に限ればなんと8点台に手が届くケタ違いの好相性ぶり!SGやG1でも数多く走っていることから、地元東京支部の女子レーサーを上回る経験値もアドバンテージになっています。
どのコースからでも舟券に絡む対応力が大きな武器となっており、平和島の女子戦に出場していたら毎レース迷わず予想の中心に挙げましょう。
まとめ
平和島競艇場の予想に役立つポイントをいろいろ紹介しました。
不確定な要素が多いだけに、なんとなくの予想では的中につながりにくい水面。また、1マークの狭さや強風も展開に影響してくるので、各選手の攻略度合いをどう見きわめるかがカギとなります。
そうした状況を考慮して、点数の絞り過ぎは逆効果。いつもよりヒモを増やすなどの買い方がベストかも。
ただ、穴党にとっては、イン逃げでも高配当が見込めるのは大きな魅力。情報をたくさん集めて風の具合もしっかり読みながら、平和島の難水面にチャレンジしましょう!
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