北陸地方で唯一のボートレース場となる「三国競艇場」。
冬の寒さや日本海から吹く風など、時に厳しい自然環境に晒されることも。特に冬場は強風が吹き荒れるレースが多く、三国をホームコースとする地元選手には注意が必要です。
また、インの強い競艇場とは言えませんが、企画レースを狙って勝負すればプラス収支の達成率は高くなるでしょう。
他にも知って得する特徴はいくつかあります。季節ごとに変わる出目の傾向や、コース別の入着率データなど、三国攻略に繋がる「予想のコツ」をまとめて解説します。
「リバースボート」の無料予想はとにかく当たります。
実際に試せば分かりますが、レースの選び方・買い目の絞り方はまさに本物。これほど高精度の無料予想は滅多にありません。
もちろん、信用できるまではエアー検証でOK。数レースで質の高さに気づくはずです。
三国競艇場の特徴
住所 | 福井県坂井市三国町池上80-1 |
電話番号 | 0776-77-3131 |
水質 | 淡水 |
開催時間 | モーニング/デイ |
チルト角度 | -0.5/0/+0.5/+1.0/+1.5/+2.0/+3.0 |
モーター交換 | 4月頃 |
うねり | なし |
水位変化 | なし |
福井県北部の坂井市に位置する三国競艇場。
緯度は桐生競艇場とほぼ変わりませんが、冬は極寒となり豪雪のニュースもよく聞かれる地域です。一応、びわこ・住之江・尼崎と同じ「近畿地区」ではあっても、似た環境とは言えません。
競艇場は海沿いにあることが多い中、三国周辺は丘に囲まれた内陸の水面。南北に伸びる向きとなり、北から南に向かってスタートを切ります。
冬は追い風、夏は追い風・向かい風が混在
水面に与える自然の影響といえば「日本海からの風」。
冬の冷たい北風はもちろん、他の季節も同じように海風が吹き込んできます。よって、夏は南北からの風が混在しやすい水面であるという認識が必要です。
三国では、特に”暑い季節のこまめな風読み”が重要。天候が安定していた7月開催(モーニング)の風データを見ても、季節風(向かい風)よりも海からの追い風が目立っている傾向がよく分かります。
夏の晴天時は、レースが進むにつれて追い風主体。そして、後半レースで風速が増していくのが大まかな傾向です。
海風主体の追い風となれば、イン逃げの信頼度を上げるべき。一方、天候が崩れると風向きや強さは読みづらくなるので、当日のコンディションだけは欠かさずチェックするように。
水質は硬めで乗りにくい淡水
三国競艇場はプール型の競走水面となり、海には面していません。よって水質は淡水となります。
選手からは「硬めで乗るのが難しい」という声も多いです。
バック側に十分なスペースがあっても、しっかり握って回るには相応の技量が求められます。また、風や水面の荒れ具合によっては、さらに難度が増すという認識で予想しましょう。
もう1点、冬の三国は積雪によって湿度が上がりやすい特徴もあります。その影響として現れるのがボートの乾きにくさ。
吸水によるボート重量の増加は”起こしの遅れ”に直結するため、体重のある選手についてはスタート展示での出足チェックを怠らないでください。
スロー勢に有利な広いホーム側スペース
三国競艇場のホーム側スタートライン上には62mの広い幅があります。
スリット後に見られる横の艇間は比較的ゆったりしており、スタートが互角であれば内側になるほど1マークを有利に回ることができます。
三国のコース幅がいかに広いのか?めちゃくちゃ狭い「戸田競艇」の水面画像と比較してみましょう。
コース幅が狭い戸田競艇場の場合、1マークを迎える前から各艇が密になり、横との艇間はほとんどありません。
対して三国は、スペースに余裕があるので、戸田のようなゴチャつきはほぼなし。当然、自由に旋回できるスロー勢が有利となり、スリットが揃えばそのまま決着することが多いです。
とはいえ、選手たちはダッシュが不利なのは承知のこと。上位着を狙うためのコース取りが激しくなるのは必然と言えるでしょう。
三国競艇場のコース別入着率
他場にない特徴が多く、予想の難易度は高めの三国競艇。外からの攻めが厳しい特性もある通り、コース別の入着率にはスロー勢有利な数字となっています。
三国のオフィシャルサイトに公表されているコース別入着率は以下の通り。
1コースの1着率は通年で56%。
ほぼ全国平均レベルの数字です。ただ、後述する企画レースの多さを含めると、イン逃げの難度はやや高めと考えて良し。水面が荒れやすい冬は数字が低下するものの、舟券圏内の2~3着には残せています。
イン逃げに対抗できるのは2コース。夏のみ3コースが1着率で上回っていますが、3コースの2連対率は秋の数字が最も高くなっている点にも注目です。
外からの苦戦ぶりはデータにも表れており、通常のコンディションなら4コースは2着、5コースは3着までという買い方がベストかもしれません。
三国競艇場 予想攻略のコツ
予想精度を上げるためには、コース特性や風の状態、展開のイメージなど、1つでも多くの材料を活かすことが大事。三国のような個性の強い水面では特に、情報があるほど優位に戦えます。
三国攻略に役立つ予想のコツを5つ伝授するので、今日からの舟券に活用してください。
予想攻略のカギは「2,3コースの差し合戦」
先ほどのコース別入着率にも表れていた通り、イン逃げを阻止する可能性が高いのは「2コース or 3コース」の内側2艇。
それぞれが優勢となった場合の展開をイメージする必要があります。そこでまず押さえておきたいのは、2,3コースの決まり手データです。
2コースは「差し」、3コースは2艇の間を狙っての「まくり差し」で突き抜ける確率が最も高くなっています。
どちらにも共通するのは、1コースのイン逃げが流れた時。
2コースが差す場合、小回りでも勢いを落とさない舟足が必要です。3コースのまくり差しは展開待ちの要素も含みますが、インコースが流れやすくなる「強い追い風」の場合は大チャンスとなるでしょう。
目安となるのはモーターの回り足。基本は内にいる2コース有利ですが、周回展示で3コースの足が明らかに良さそうなら、3コースの一発を狙うのもありだと思います。
5,6コースからの攻めはスタートが必須
5,6コースの2連対率は平均以下の水準。上記で説明したように、ホーム側の広さがスロー勢にとって有利に働いているのが理由です。
どちらのコースも連対するには「まくり差し」ののほぼ一択。しかし、ターンマークが遠い上に引き波を越える機力も必要なので、互角のスタートで展開が向くことは少ないでしょう。
自力でまくり差しを決める条件は、外からスタートを決めて内側の艇を飲み込むこと。
その為には「1つでも良いコースを取りたい」という思いもあり、スタート力に加えて進入の動きにも注意したいところ。
スタート展示のコース争いに注目
ピットから2マークまでの距離が150mと長く、ピット離れと出足の差によって「枠番通りの進入隊形にならない」ことが多いです。
枠なり進入が崩れれば予想の組み立ても変わってきます。
枠番別のコース取得率を見ても、特に4コースから外の変化が大きくなっている数値。特に、5コースは4レースに1回以上の割合で崩れており、毎レースの展示チェックは絶対に欠かせません。
よく見かけるのは、一般戦で大外にベテランやA級選手がいたり、勝負がけの選手がいるレースでは要注意。また、本番でピット離れに失敗して進入が変わることも多々あります。
どちらにしても、スタート展示の確認はしっかりと行いましょう。
2マーク旋回は展示で必ずチェック
プール水面の三国競艇場では、2マーク側の引き波が残りやすく、ターンに影響を与えやすい特徴があります。
1マーク以上に技術を要するともいわれており、周回展示で旋回の具合をしっかり見ておくことも予想には欠かせません。ちなみに、ターンの良し悪しを判断する確認方法は…
- ターンマークを外さず回れているか?
- 旋回後、モーターは伸びているか?
2マークの難しさは「抜きの増加」に影響します。
2~4コースで道中逆転の割合が10%を超えており、他場と比較するとその差は歴然。抜きによる展開まで予測してこそ、三国攻略に一歩近づけるはず!
冬場は難度高め!買うレースの取捨が大事
極寒となる冬に吹く日本海からの冷たい風は、レース結果に大きく影響します。
氷点下になると水面は凍結し、雪と氷で覆われることもしばしば。さらに、強風となる日も多いので、普段通りの走りをするのは難しく、艇同士の接触や重なり合う場面も少なくありません。
晴天時でさえ乗りづらい水面であるうえ、悪天候となると大波乱となる可能性は一気に上昇。また、冬から春にかけて安定板使用、周回短縮も増えるため、簡単なレースは皆無と呼べるほど。
コースの有利不利といったセオリーも崩れるので、無理な参戦は禁物。軸選びから迷う場合は、買わずに見送る選択が賢明でしょう。
三国競艇場 出目の傾向
イン逃げ勝率は決して高くないものの、外からの攻めも難しい一面もあります。
したがって、舟券はシンプルに内枠から買うのが王道パターン。その際、出目の傾向や平均配当を把握しておくと、点数を絞った回収率アップの舟券勝負がしやすくなるはず。
イン逃げ決まれば基本は内枠決着
順位 | 組番 |
占有率 | 平均配当 | ||
1 | 1 | 2 | 3 | 8.0% | 983円 |
2 | 1 | 2 | 4 | 5.3% | 1,420円 |
3 | 1 | 3 | 2 | 4.9% | 1,290円 |
4 | 1 | 3 | 4 | 4.9% | 1,699円 |
5 | 1 | 4 | 2 | 3.7% | 1,770円 |
6 | 1 | 2 | 5 | 3.4% | 1,860円 |
7 | 1 | 4 | 3 | 3.3% | 2,582円 |
8 | 1 | 3 | 5 | 3.1% | 2,203円 |
9 | 1 | 2 | 6 | 2.5% | 2,731円 |
10 | 2 | 1 | 4 | 2.4% | 3,448円 |
3連単の上位から「1」の数字が並び、相手も2コース・3コースの争い。
スロー3艇でスンナリいかない場合は4コース、1マークがもつれれば5コースと、枠番の有利さが出目の占有率にもそのまま反映されている出目となっています。このデータを考慮したうえで推奨する買い目は…
三国は外枠のコース取りが読めないレースも多いため、安易に6の目を切ってしまうのは危険です。3着は流しておくと美味しい配当がゲットできるかも。
外からのまくり、まくり差しは2着まで
順位 | 組番 |
占有率 | 平均配当 | ||
11 | 2 | 1 | 3 | 2.3% | 3,232円 |
12 | 1 | 3 | 6 | 2.0% | 3,570円 |
13 | 1 | 5 | 2 | 2.0% | 3,803円 |
14 | 1 | 4 | 5 | 1.9% | 3,040円 |
15 | 3 | 1 | 4 | 1.7% | 5,219円 |
16 | 1 | 5 | 3 | 1.6% | 4,075円 |
17 | 3 | 1 | 2 | 1.6% | 5,057円 |
18 | 1 | 4 | 6 | 1.5% | 4,764円 |
11位以下の出目を見ても内側のコース優勢で、4カドや5コースからのまくり差しは2着まで。2,3号艇より先着する確率は低く推移しています。
注目したいのは、3着目に6コースがランクインしていること。進入隊形が乱れたり、天候が荒れたレースの場合は、ヒモ抜けがないようにしっかりと抑えておきましょう。
意外に少ない「2-3」「3-2」の出目
順位 | 組番 |
占有率 | 平均配当 | |
1 | 1 | 2 | 19.1% | 403円 |
2 | 1 | 3 | 14.8% | 491円 |
3 | 1 | 4 | 10.4% | 740円 |
4 | 2 | 1 | 7.4% | 1,094円 |
5 | 1 | 5 | 5.9% | 1,275円 |
6 | 3 | 1 | 5.6% | 1,536円 |
6 | 1 | 6 | 3.7% | 2,070円 |
8 | 2 | 3 | 3.1% | 2,734円 |
9 | 3 | 2 | 2.9% | 3,340円 |
※上記は2連単の出目。
2連単の占有率も順当に内枠から。平均配当も順位通りの金額となっており、序列を飛び越えて狙えそうな買い目はなさそう。
イン逃げが成功しない場合は、同じスローの2,3コース。しかし、この2艇が揃って1号艇を打ち負かす「23-23」の展開にはなりにくいことが出目から分かります。
1号艇の選手がよっぽどクソでない限りは、舟券から外さないようにしてください。
三国競艇場の企画レース
三国競艇は4つの企画レースが開催されており、全て「1号艇にA級選手」といった配置。
「だったらどれもイン戦を信頼できる」となりそうですが、決してそうとも限らず…。それぞれにクセがあって、やみくもに舟券を買っても勝てない番組構成が用意されています。
みくにあさイチ(第1レース)
- イン逃げ率:83.3%
- 2号艇2着率:36.7%
- 万舟率:10.0%
- 平均配当:9,544円
朝一番の「みくにあさイチ」は、1号艇にA級選手、他の5名はB級選手という構成。最もイン逃げの確率が高い組み合わせであり、イン逃げ成功率は80%を超える鉄板ぶり。
ただし、2着がB級レーサーの争いとなるため、外のコースから思わぬヒモ穴が来る可能性も。「1-23-23」以外の目で決まるケースも多いので、ヒモで迷ったら買うことをおすすめします。
みくにあさガチ(第2レース)
- イン逃げ率:60.0%
- 2号艇2着率:43.3%
- 万舟率:16.7%
- 平均配当:6,379円
「みくにあさガチ」は、1,2号艇にA級、他の4名がB級という構成。階級通り、すんなり「1-2」で決まるかどうかが勝負の分かれ目。
過去の出目データは「1-2」が中心。ただ、ウラ目の「2-1」や「1-3」の目も意外と高いのが特徴。
「1号艇がA2級、2号艇がA1級」となるレースは荒れる確率が上昇し、インコースの勝率は低下します。企画レースとはいえ、勝負する判断は慎重に行ってください。
みくにあさズバ(第3レース)
- イン逃げ率:53.3%
- 2号艇2着率:33.3%
- 万舟率:10.0%
- 平均配当:7,898円
「みくにあさズバ」は、1号艇と3号艇にA級、他の4名がB級選手という構成。A級レーサーに挟まれた2号艇をどう扱うか?その点が予想のカギとなります。
出目を見ると「1-3」「3-1」のA級決着は3分の1程度。その代わりに、2号艇が2着率が目につきます。それでもスロー3艇の「1-2-3」「3-2-1」となる確率は低く、そこそこ荒れるレースも多いです。
配当の幅も広いため、素直にイン戦を信頼できるレースとは言えません。
みくにあさ推し(第4レース)
「みくにあさ推し」は、1号艇にA級選手は配置されますが、他A級2名という構成。枠番は開催日によって異なります。
A級が3名も出場するので、通常のレースと同じ感覚で予想すべき。
そのうえで、勝負する価値があるのは「2号艇にA級選手」が入るレース。第2レースの「みくにあさガチ」と同じく、「1-2」「2-1」「1-3」で決まる確率が高めです。
三国競艇場を得意とする選手
環境の特殊性も大きいと考えて、水面だけでなく北陸の気候も熟知した「地元福井支部の選手」を素直に信用しましょう。
予想の的中に貢献してくれる実績十分の3選手を紹介します。
今垣光太郎(福井)
名前 | 今垣光太郎(いまがきこうたろう) |
登録番号 | 3388(63期) |
生年月日 | 1969年9月18日 |
身長/体重 | 161cm/51kg |
血液型 | A型 |
出身地/所属支部 | 石川県/福井支部 |
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SG戦線で活躍を続ける福井の総大将「今垣光太郎」選手。当地では複数回のG1を含め、数々の優勝実績があります。
三国勝率は安定の8点台。コースを問わず舟券に絡むハンドル捌きはいまだ衰えを知りません。2021年12月には完全優勝も達成しており、地元登場の機会には文句なしで頼れる存在です。
中島孝平(福井)
名前 | 中島孝平(なかじまこうへい) |
登録番号 | 4013(84期) |
生年月日 | 1979年11月8日 |
身長/体重 | 160cm/51kg |
血液型 | AB型 |
出身地/所属支部 | 福井県/福井支部 |
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2010年にはグランプリを制し、同支部の今垣光太郎を振り切って賞金王に輝いた「中島孝平」選手。当地ではグレードを問わず多数の優勝経験があり、特にお盆開催(しぶき賞)での強さが目を見張ります。
当地勝率は7点台後半と高め。6コースからでも上の着を狙える実力者。大崩れのない走りを信じて、枠やコンディションに関係なく舟券のから外してはいけない存在です。
萩原秀人(福井)
名前 | 萩原秀人(はぎはらひでと) |
登録番号 | 4061(86期) |
生年月日 | 1979年5月9日 |
身長/体重 | 166cm/58kg |
血液型 | B型 |
出身地/所属支部 | 福井県/福井支部 |
公式ページ | プロフィールはこちら |
ロングヘア―が印象的な「萩原秀人」選手。
SGでの健闘も目立っていますが、当地水面との相性は群を抜いて高いです!年間で4度の優勝を飾ったこともあるほど。
当地勝率は7点台後半。イン逃げの安定感はもちろん、1~3号艇での出走でほぼ舟券圏内を外さない点にも注目。季節を問わず期待を裏切らないレースぶりを高く評価したい選手です。
まとめ
水面に影響するのは、日本海から吹く追い風。夏になれば向かい風との混在もあり、リアルタイムの状況把握は欠かせません。
また、冬場には北陸特有の気候によって展開が読みづらくなることもあるので、十分な情報を揃えずに舟券勝負するのはご法度。準備できる者しか三国攻略は無理だと思っておきましょう。
大きな特徴としては、スロー勢が堅実なところ。その為、イン勝率の割には狙えるレースが多く、その見極めさえできれば勝利は目の前!
技術や水面への慣れも成績に繋がりやすい水面だけに、展示から各選手の動きをしっかり見て丁寧な予想を心がけましょう。
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