北九州工業地帯の一角に水面を構える「若松競艇場」。
九州地区、そして西日本の競艇場で初となるナイター開催(パイナップルナイター)を行った場所でもあります。
海から近い場所にあるものの、うねりや水位変化は少なくイン勝率はそこそこ高め。また、コース別勝率も順当な数値となっており、レース選定さえできれば攻略しやすいかもしれません。
ただし、注意したいのは強風による影響。季節によって水面が大荒れとなる日もあるので、その見極めこそ回収率を安定させるカギとなるでしょう。
この記事では必要だと感じる知識をまとめて解説します!プラス収支を達成するためにも最後までお付き合いください。
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実際に試せば分かりますが、レースの選び方・買い目の絞り方はまさに本物。これほど高精度の無料予想は滅多にありません。
もちろん、信用できるまではエアー検証でOK。数レースで質の高さに気づくはずです。
若松競艇場の特徴
住所 | 福岡県北九州市若松区赤岩町13-1 |
電話番号 | 093-791-3400 |
水質 | 海水 |
開催時間 | ナイター |
チルト角度 | -0.5/0/+0.5/+1.0/+1.5 |
モーター交換 | 11月頃 |
うねり | あり(小) |
水位変化 | あり(小) |
福岡県北九州市若松区にある若松競艇場。開場当時の施行者は若松市でしたが、昭和38年の市区町村合併によって北九州市へ受け継がれています。
本場までのアクセスは、電車および飛行機なら「小倉駅から無料バス・タクシー」がおすすめ。以前に訪問した際、電車の乗り継ぎがちょっと面倒だったので…。
「潮の特徴」は確実に覚えておこう
水面は海と繋がっていますが、洞海湾を流れてくる水路とは結構な距離があります。外海の影響は直接受けないため、うねりを心配する必要はほぼなし。
潮の干満による流れは2マーク側が出入口。水位変化の幅はそれほど大きくありません。
とはいえ、1マーク側については、潮位が上がる時間帯の「潮だまり」により水面が不安定になる可能性があります。
潮だまりとは、干潮時に凹所に海水がとり残された場所。潮だまりは雨や太陽の直射など気象の影響を強く受けるため,塩分濃度・水温など水質が短時間できわめて激しく変化する。
出典:コトバンク
満潮、干潮の時刻は、オフィシャルサイト内の「潮見表」で必ず確認しましょう。
潮回りが「大潮」の日には潮位差が大きくなります。潮の流れも満潮、干潮に向かう時間帯で速くなることを覚えておけば水面状況の把握に役立ちます。
風の影響は(台風も含めて)大きい
若松競艇場の周辺は、工場や港湾施設に囲まれた立地。主に海からの風となり、基本は「春~夏は向かい風、秋~冬は向かい風」の傾向が強くなります。
特に気温が上がる季節の向かい風は、かなり勢いを強めて水面に吹きつけることがあります。
若松には高い防風ネットなど風除けとなるものがないため、強風になれば安定板や周回短縮、場合によっては中止順延となるケースも少なくありません。
記憶に新しいのは、地元開催となった2021年のSGオールスター初日。
強風の中で行われた第1レースの展示走行中、茅原悠紀(岡山)がエンストするアクシデントが発生。その後も風の勢いは止まず、発走予定時刻から約2時間半見合わせた末、中止順延となりました。
若松の中止・順延は春~夏のシーズンに多く見られます。このような状態で決行される場合もあるので、風や波高の情報は必ずチェックしておきましょう。
イン逃げに有利なコースレイアウト
若松競艇場のホーム側スペースは、スタートライン上が50m、1マークが41m。
振り幅は9mしかなく、最内から逃げるインコースには有利な設計です。実力が同等でスタートが横並びだった場合、1マークは”逃げ”を中心とした攻防が期待できます。
イン戦に有利な状況もあってか、若松ではスリット合戦も少なくありません。3コースから外のフライング件数が比較的多いのは覚えておきたいポイント。
特に、風のコンディションが気になるレースにおいては、スタート展示から動きをしっかりと見て評価の参考にしましょう。
若松競艇場のコース別入着率
イン逃げ勝率は全国平均より高い若松競艇場。
そこで、舟券を的中させるカギとなるのが相手(ヒモ)選び。季節ごとの連対率には特徴も見られるので、以下に紹介する「コース別入着率」は頭にしまっておきましょう。
若松の1コース1着率は58%と平均以上。
向かい風が強くなりやすい夏だけ若干数字は落ちますが、2連対率を合算するとそこまで落ち込んではいません。したがって、季節ごとの優劣をあまり気にする必要はないかと。
2着以降の候補として有力なのは内側2コース。2,3コースとも2連対率は安定しており、スロー3艇が揃って舟券圏内に入る確率は期待できそう。
4コースに期待したいのは、連対率が5割を超えている夏。水面コンディションの悪化によって、アウト勢が好走しやすいのかもしれません。
また、5,6コースも3着争いには絡んでいるので、抑えておけば高配当が期待できるかも。
若松競艇場 予想攻略のコツ
若松競艇は海に近く、自然の影響を受けやすい水面です。1マークの展開は気象状況によって左右されやすい特徴もあり、買い目に迷ってしまうレースは少なくありません。
いずれにしても、幅広いデータを分析することが重要。そのうえで、私が実践している予想方法をいくつか伝授していきたいと思います。
風と潮の両方を見ながら展開を読む
先ほどの項目でも触れた通り、若松の水面状況を把握する手がかりは「風向き」と「潮の流れ」です。
風は季節や天候で強さが変わるのに対し、潮には一定の法則があるので予測が可能。その為、確実に潮の流れを捉えつつ、リアルタイムの風向・風速を当てはめながら舟券を組み立てましょう!
それぞれの特性は以下にまとめてあります。
追い風 | 秋~冬に吹きやすい。弱ければイン逃げ優位、強くなれば差しに展開が向いてくる |
向かい風 | 春~夏に吹き強さも変わりやすい。スタートはダッシュ勢有利となってまくりも決まる |
追い潮 | 干潮から満潮に向かう時間帯の潮。満潮時刻に近づくと1マークの潮だまりで不安定さが増すことも |
向かい潮 | 満潮から干潮に向かう時間帯の潮。「大潮」の日には流れが速くなりやすい |
注意したいのは、風と潮がぶつかり合う「追い風・向かい潮」「向かい風・追い潮」の組み合わせ。
風の強さ、潮流の速さによって、水面が波立って1マークの展開に影響するケースもあります。買い目の絞り込みに役立つだけでなく、水面状況の悪化を知らせる合図としても活用できます。
自在型のアドバンテージは大きい
2コースから外の選手は、1周1マークで幅広い攻めパターンがあるのも若松の特徴。まずは「コース別決まり手」のデータをご覧ください。
通常、2コースは「差し」の決着が大半を占めますが、インの外側をまくっていく「直まくり」の割合も高く推移しています。
さらに、まくり差しがメインとなる3コースも「まくり」による決まり手が一番高くなっている状況。
このデータから読み解けるのは、若松では内外自在に攻められるレーサーが有利であること。経験値の高い地元選手はもちろん、全速戦にも対応できるオールラウンダーに注目しましょう。
これだけ「まくり決着」が高い競艇場は珍しい。全速でもターンしやすい水面が影響していると推測できますね。
展示航走で舟足をこまめにチェック
風と潮の状況把握が予想に欠かせない若松競艇場。
組み合わせによって展開も変わりやすいことは説明した通りですが、ターンに気をつかう水面となった場合には「周回展示の動き」がより参考になるデータとなります。
- 潮だまりができやすい満潮時なら1マーク側
- 潮の流れが速い時間帯なら2マーク側
ターンマークを外す旋回が目立つようなら、その選手の評価を下げる判断も考えましょう。
周回展示の動きと合わせて「オリジナル展示タイム」の確認も忘れずに。
若松では「まわり足」のタイムが公開されていません。その為、モーター勝率をはじめ「一周・直線」のタイムも併せて調子の良し悪しを判断してください。
安定板使用レースは大反乱となる可能性も
若松競艇場では、向かい風が強くなりやすい春~夏を中心に「安定板使用」で行われるレースも多く見られます。
波が高い時など、転覆事故を防止するために取り付ける板。ボートの安定性は向上する一方、スピードはターン性能は低下する。まくりは決まりにくくなるので、インが有利になると言われている。
イン逃げの優位性が増すというのが一般的な考え方です。しかし、1マークの展開がバラけるとダッシュからの差しが届きやすくなるなど、想定できないレベルの波乱も起こりかねません。
安定板使用のレースは基本「イン逃げ」を主体とした買い目となりますが、1マークの展開が読めないレースは勝負を避けるのが無難です。
前半レースの出目を確認し、荒れていない時のみ参戦しましょう。規則性のない出目の場合は手を出さない方が身のため。
ヒモ選びで参考にしたいコース別成績
イン戦を信頼できる場合は、なるべく少ない点数で回収率を上げるのが勝利の方程式。そこでおすすめしたいデータが、公式サイトの出走表内にある「コース別成績」。
上段は進入回数、下段が3着までに入った回数となり、上段÷下段で「当該コースの3連対率」が算出できます。
選手によって得意なコース、苦手なコースがはっきりしていることもあるので、実力が拮抗している時こそ役立つこと間違いなし!
若松競艇場 出目の傾向
競艇場はそれぞれ特徴が異なり、コースごとの有利不利も当然違います。その為、中長期のレース結果を集計すると、勝ちやすい、連帯しやすい枠番がデータ「出目」として現れてきます。
では、この「出目の傾向」を掴むとどんなメリットがあるのか?
- 各コースの勝率・連対率
- 期待値の高い買い目
- 含めなくてもリスクの少ない買い目
これらの情報を分析しやすくなるでしょう。若松にも一定の法則があるので、大切なお金を投資するなら必ずチェックしておくように。
イン逃げ決まれば枠番通りの序列
若松の3連単は、順当に1コースからの目が上位を占めており、相手も内枠優勢といった出目。ただ、上位以外の出目占有率にあまり差はなく、3着目は大外まで抑えた方が良さそう。
このデータから推奨される買い目を導くなら…
番組によって買い目を変えていく必要はありますが、インコースを軸にするなら2着目の「2,3コース」は必須。オッズ的に旨味がなくても、外すのはリスクでしかありません。
チョイ荒れで狙いたい「23-1-23456」
3連単ランキングの11位以下には「1コースの2着目」も多く登場します。
イン逃げが失敗した場合でも、2着には食い込んでくれそう。1着が期待できるのは2~3コースが中心で、強い追い風となったレースでは魅力のある狙い目かもしれません。
「2-1」「3-1」どちらが来ても3連単は高配当が期待できます。その際、3着は6コースまでしっかり流しておくのがセオリーです。
イン逃げ失敗時、スジは過度に信用しない
イン逃げが大きく沈み、3~4コースが1着になると予想する場合、スジ(3-4・4-5)の占有率はそこまで高くありません。
出目データを見る限り、インコースが大敗となったケースの相手は基本内から。本来、4コース1着に最有力となる「4-5」はパッとしない感じで、それより配当の高い「4-2」の方が占有率も高め。
まぁ、決まり手によっても結果は変わってくるので、出目データだけでなくレースの立体的な展開も予想に組み込みましょう。
若松競艇場の企画レース
若松でプラス収支を達成するには「企画レースの的中率」を上げること。
実施されている企画レースは、イン戦に有利な材料が揃っています。また、相手を絞りやすい条件も整っているので、初心者でも当てやすいメンバー構成です。
ただし、イン戦を担う選手に不安があれば回避する判断も必要。過去の結果も参考にしながら勝負するかどうかを考えましょう。
進入固定戦隊(第5レース)
- イン勝率:60.0%(18/30)
- 万舟率:16.7%(5/30)
- 3連単平均配当:4,141円
- 2連単平均配当:1,005円
1,2,4号艇にA級選手が座り、進入固定のルールもプラスされた「進入固定戦隊」。
コース争いがないことでイン逃げの優位性は高く、相手もA級選手で決まる可能性が大きくなります。 舟券も堅く収まる傾向で、A級3艇で上位を占める形が有力。
1号艇がSGクラスのA1級であれば、1着固定の予想で問題ありません。しかし、A級とは思えない勝率の場合は、2,4号艇に先着を許すケースも。
エイトビート(第8レース)
- イン勝率:80.0%(24/30)
- 万舟率:16.7%(5/30)
- 3連単平均配当:5,119円
- 2連単平均配当:1,255円
原則、1号艇にA級選手が入る「エイトビート」。
過去のレースでは「1~3号艇にA級、4~6号艇にB級」あるいは「1号艇にA級、2~6号艇にB級」のいずれかで開催されています。
いずれの場合もイン逃げ勝率は8割前後と高く、予想はシンプルに軸1艇でOK。ただ、相手も内枠優位で、3連単3ケタ配当が多い傾向です。
中穴配当を抜けなく的中させたいなら、節間成績の良いB級選手、外コースの選手が狙い目。中盤以降の開催では調子を優先するのも、回収率アップに繋がる買い方となるかも。
堅いイン戦の見分けさえできれば、着実に利益を出すことができる企画レースだと思います!これまでの経験上、150%以上の回収率は残しているはず。
若松競艇場を得意とする選手
全国で唯一3つの競艇場がある福岡。どの水面にも独特のクセがあることから、地元福岡支部の選手は高い評価をできる存在です。
特にここでご紹介する3選手については、大船に乗ったつもりで軸にできる強者ばかり。ただ、全国の競艇ファンから人気のあるレーサーなので、配当はそこまで期待できませんw
田頭実(福岡)
名前 | 田頭実(たどうみのる) |
登録番号 | 3257(58期) |
生年月日 | 1967年3月29日 |
身長/体重 | 157cm/52kg |
血液型 | O型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
地元北九州市で生まれ、当地ではダントツの優勝回数を誇る”ミスター若松”こと「田頭実」選手。
若松では1997年にG1を初優勝。SGも1999年のオーシャンカップで初優勝を達成。2005年のG1ダイヤモンドカップでは、F3持ちで優勝という驚きの快挙も成し遂げています。
当地勝率は6点台後半。2021年のお盆開催では、7連勝を含むオール2連対で優勝を飾るなど強さはまだまだ健在。完全に手の内に入れたスタート力を発揮し、イン戦の信頼度は鉄板級です!
篠崎元志(福岡)
名前 | 篠崎元志(しのざきもとし) |
登録番号 | 4350(96期) |
生年月日 | 1986年2月28日 |
身長/体重 | 169cm/53kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
デビュー初出走、初勝利、初優勝のすべてを若松で経験している「篠崎元志」選手。福岡3場の中で優勝回数は最も多く、記念G1も制しているゲンのいい水面です。
当地勝率は7点台後半。逃げ、差し、まくりと縦横無尽に立ち回れる技巧派は若松との相性もバッチリ。コースに関係なく舟券に絡んでくる抜群の安定感!
もちろん、篠崎元志選手を買い目から外すことはできません。
西山貴浩(福岡)
名前 | 西山貴浩(にしやまたかひろ) |
登録番号 | 4371(97期) |
生年月日 | 1987年5月15日 |
身長/体重 | 170cm・54kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
艇界のエンターテーナー「西山貴浩」選手も出身は北九州市。
デビューの地だけでなく、初優勝の水神祭も若松の水面でした。記念G1はまだ達成していないものの、GWとお盆のオール福岡戦では何度も優勝を飾っています。
当地勝率は7点台前半。若松向きのターン巧者ですが、イン戦のスタート力にはソツがありません。特に勝率上位モーターを手に入れた時の強さは異常なほどw
機力を確実に生かせる走りにはさすがSGクラスの貫禄を感じます。
まとめ
若松競艇の攻略法をまとめるとこんな感じ…
- インコース勝率はぼちぼち高め
- 風・潮位を含めた予想が重要
- イン有利なコース別入着率
- 自在型(特にまくり)が優勢
- 安定板使用のレースは避ける
- 企画レースは狙い目
最後まで読んでくれた方なら、これまでより若松の勝率は一気に上がるはず!
冒頭でもお伝えした通り、全国24場の中でもコツを掴めば勝ちやすい競艇場です。簡単なレース・難しいレースの見分けもしやすいですし、オッズ買いなどをしなければ勝率は安定すると思います。
もし、理解できないことがあったら気軽にコメントください。分かる範囲で回答させていただきます。
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