デビュー後、初勝利を挙げるまでかなりの時間を要し、現在のレベルになるまで相当な苦労をしてきた「小野生奈」選手。
2017年には、G1レディースチャンピオンで初優勝を飾り、さらに2018年には女子獲得賞金No1に輝きトップレーサーの仲間入りを果たしています。
しかし、2022年2月の桐生競艇場開催のレディースオールスターに小野選手の姿はなく、その後の斡旋も削除されていました。
これといった発表もなく斡旋停止している理由とは。小野選手について調査してみました！
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小野生奈とは？
1988年10月2日生まれ、福岡県古賀市出身のボートレーサー。
中学・高校とソフトボール部に所属し、スポーツ少女だった「小野生奈」選手。
東海大学第五高等学校（現・東海大学付属福岡高等学校）を卒業し、その後はやまと競艇学校に103期生として入所しています。
小野選手は多趣味で、旅行、音楽、食べ歩きなど様々。体重を落とすために筋トレやサウナ、マッサージなどへ通ううちにダイエットもひとつの趣味と話します。
それ以外にも、釣りやゴルフなどアウトドアな趣味を持っています。
基本情報・プロフィール
| 公式画像 |  |
| 名前 | 小野生奈 |
| ふりがな | おのせいな |
| 登録番号 | 4530 |
| 生年月日 | 1988年10月2日 |
| 身長 | 156cm |
| 体重 | 46kg |
| 血液型 | B型 |
| 支部 | 福岡 |
| 出身地 | 福岡県 |
| 登録期 | 103期 |
| デビュー日 | 2008年11月8日 |
| 趣味・特技 | ゴルフ |
ボートレーサーを目指したきっかけ
小野選手がボートレーサーを目指したきっかけは、地元で居酒屋を経営していた父親にボートレース場へ連れて行ってもらったことがきっかけに。
初めは、「ギャンブルで男の世界」というイメージを持っていました。実際レースを観戦した小野選手は、スポーツの要素が強いことを感じ、「カッコいい、私も活躍したい」と思うようになったといいます。
そして、男子相手に力強い走りを魅せ、男子選手を圧倒していたのが、後に福岡支部の大先輩となるグレートマザーこと「日高逸子」選手でした。
「自分も男子相手に勝てたら気持ちいいだろうなぁ」と思いボートレーサーを目指すことを決意しました。
小野生奈の妹は元レーサーの「小野真歩」
| 公式画像 |  |
| 名前 | 小野真歩 |
| ふりがな | おのまほ |
| 登録番号 | 4770 |
| 生年月日 | 1992年8月23日 |
| 身長 | 155cm |
| 体重 | 53kg |
| 血液型 | B型 |
| 支部 | 福岡 |
| 出身地 | 福岡県 |
| 登録期 | 112期 |
| デビュー日 | 2013年5月17日 |
| 引退日 | 2020年12月27日 |
小野生奈選手は3姉妹の長女ですが、末っ子の妹も実は元ボートレーサーとして活動していました。
「小野真歩」元選手は、生奈選手の4歳年下の妹。112期として2013年にデビューしています。同期の選手には、富樫麗加・今泉友吾・山崎郡選手らが所属。
生奈選手同様、初勝利までに時間を要しますが、通算107走目に児島の一般戦にてまくり差しを決めて初勝利。3連単102,990円の特大万舟を演出。
しかし、その後は成績が上がることもなく、長期欠場などもあり、わずか15勝という戦績で2021年1月4日に選手登録消除しています。
小野生奈の師匠は「吉田弘文」※引退
| 公式画像 |  |
| 名前 | 吉田弘文 |
| ふりがな | よしだひろふみ |
| 登録番号 | 3899 |
| 生年月日 | 1976年11月20日 |
| 身長 | 161cm |
| 体重 | 51kg |
| 血液型 | A型 |
| 支部 | 福岡 |
| 出身地 | 福岡県 |
| 登録期 | 80期 |
| デビュー日 | 1997年5月22日 |
| 引退日 | 2017年3月27日 |
子供が小さい頃の自己紹介で「吉田父ちゃん頑張るぞ」でおなじみだった「吉田弘文」選手。
G1での優勝を2度飾り、通算優勝回数は50回を超えています。
2015年頃に徳山で展示中に意識を失い、1マークを回らずそのまま岸壁に激突してしまい四肢不自由になってしまった選手です。
岡山の病院で闘病中していた吉田選手ですが、再起することはなく残念ながら2017年3月に引退。
吉田選手は1997年5月22日に80期生としてデビュー。「平田忠則・白井英治」選手とともに、本栖研修所時代から注目されていて、「3人でSGタイトルをいくつ手にするだろうか？」と言われてきたほどの選手でした。
小野生奈のレース特徴
| 小野生奈（期別成績） | |||
| 勝利 | 6.44 | 2連対率 | 43.80% |
| 3連対率 | 63.15% | 出走数 | 57回 |
| 優出 | 1回 | 優勝数 | 0回 |
| 平均ST | 0.14 | F | 1回 |
| 出遅れ | 0回 | 能力 | 63 |
| 1着 | 22.8% | 2着 | 21.1% |
| 3着 | 19.3% | 4着 | 10.5% |
| 5着 | 15.8% | 6着 | 8.8% |
「小野生奈」選手は、女子レーサーが苦手といわれるモーター整備とプロペラ調整を得意としており、その技術も年々上昇しています。
平均ST（スタートタイミング）は0.14と優秀なタイムを記録しており、思い切りのいいターンも特徴のひとつです。
1コースの連対率が高いのはもちろん、それ以外では2・4コースの連対率が高くなっています。
2・4コースでの決まり手はまくりが多く、1着率も高い数値を記録。2・4コースに小野選手が構えている場合は舟券の買い方は工夫するべき。
小野生奈の同期レーサー（103期）
「小野生奈」選手と同じ103期のレーサーとして活躍している主な選手を紹介します。
紹介できなかった優秀な選手は以下のとおり。
- 黒井達矢
- 北山康介
- 喜井つかさ
- 渡邉和将
深谷知博
| 公式画像 |  |
| 名前 | 深谷知博 |
| ふりがな | ふかやともひろ |
| 登録番号 | 4524 |
| 生年月日 | 1988年4月1日 |
| 身長 | 164cm |
| 体重 | 53kg |
| 血液型 | A型 |
| 支部 | 静岡 |
| 出身地 | 静岡県 |
| 登録期 | 103期 |
| デビュー日 | 2008年11月15日 |
| 趣味・特技 | 旅行・買い物 |
やまと学校を勝率(8.23)1位で卒業し、さらにデビュー戦で勝利を飾ったことで注目浴びた「深谷智博」選手。
人気・実力ともにトップクラスな美人レーサー「鎌倉涼」選手と結婚されています。
2020年にはSGボートレースダービーで初のSG制覇を達成し、上位グレードレースで戦う現役A1級レーサー。
清水沙樹
| 公式画像 |  |
| 名前 | 清水沙樹 |
| ふりがな | しみずさき |
| 登録番号 | 4519 |
| 生年月日 | 1987年2月21日 |
| 身長 | 155cm |
| 体重 | 49kg |
| 血液型 | O型 |
| 支部 | 東京 |
| 出身地 | 千葉県 |
| 登録期 | 103期 |
| デビュー日 | 2008年11月13日 |
| 趣味・特技 | アニメ・コスプレ |
「さっきさきにしてやんよ」でおなじみの「清水沙樹」選手。
同じボートレーサーの「喜多須杏奈」選手と共に2大コスプレレーサーとしてファンに認知されています。
地元水面である多摩川競艇場の女子戦では、必ずコスプレをして登場し会場を盛り上げていました。
2019年9月の多摩川オールレディース戦を最後にコスプレを引退を宣言。
古澤光紀
| 公式画像 |  |
| 名前 | 古澤光紀 |
| ふりがな | ふるさわみつのり |
| 登録番号 | 4522 |
| 生年月日 | 1987年10月28日 |
| 身長 | 165cm |
| 体重 | 55kg |
| 血液型 | B型 |
| 支部 | 福岡 |
| 出身地 | 福岡県 |
| 登録期 | 103期 |
| デビュー日 | 2008年11月5日 |
| 趣味 | スニーカー集め |
103期やまとチャンプ「古澤光紀」選手。
日本モーターボート競走会理事で同県の先輩でもある植木通彦から「勝ちたいという気持ちが表に出る感じの選手」と評価されています。
今後に期待できるイケメンレーサー。やまと学校時代の成績は以下の通り。
- リーグ勝率7.24
- 準優出6回
- 優出5回
- 優勝3回
- 卒業記念競走優勝
やまと競艇学校時代から初勝利まで
「小野生奈」選手は、今の強さから想像もできないくらい、訓練生時代から初勝利を挙げるまで相当な苦労をしています。
養成所時代にはクビという状況に追い込まれたことも。
デビューしてからも苦しい成績が続き、初勝利まではかなりの時間を要しました。
養成所リーグ最終戦は5着以下でクビ
養成所試験の倍率は、定員に対して約40倍といわれています。仮に入所できても厳しい訓練を乗り越え、卒業できる人の割合は約半分といわれる狭き門。
中には、養成所リーグの成績が伴わず、退所となる訓練生もいます。実は、小野選手も退所ギリギリの成績だったひとり。
規定では、勝率3.00を切ると退所というルールがあり、当時の小野選手は「卒業できればいい」とナメていたといます。
そして迎えた最終戦では、5着以下になるとクビという状況。卒業がかかった勝負がけレースとなった最終戦は2着でゴール。
これにより無事に養成所を卒業することができ、プロデビューを果たしました。
プロデビューできずに競艇界に小野選手がいなかったことを考えるとゾッとしますね…
デビュー節はオール6着
養成所をギリギリで卒業した小野選手は、2008年11月8日に芦屋競艇場でデビューを果たします。
しかし、養成所をギリギリで卒業した小野選手がまともに通用する訳もなく、デビュー節を「66666666」のオール6着で終えてしまいます。
さらに、続く2節目の福岡競艇場でも「66665666」のオール逆連対。
練習を見ていた先輩レーサーにも、「下手すぎ」「すぐクビになるぞ」と呆れられていたと話します。
現在の小野選手の強さを考える信じられませんね。
勝てないレースが続いた初勝利
小野選手が、初勝利を飾ったのは、デビューから約1年半が経った2010年5月6日のことでした。
勝てない時期が続いた小野選手にアドバイスしていたのは、師匠である「吉田弘文」元選手。
2人がたまたまレースで一緒になった時、「ハンドルの入れ方に思い切りがない」と指摘。そのアドバイスを聞き入れ、コツを掴んだ小野選手の航走は一変。
6号艇6コースからスタートした小野選手。1枠には勝率6点台のA2レーサーが構えているにもかかわらず、華麗なまくり差しをで1着を勝ち取りました。
G1初制覇！第31回レディースチャンピオン
2013年12月26日に蒲郡競艇場で一般戦初優勝を飾った小野選手。
2014年の優勝はなかったものの、A1級に昇級。さらに、頭角を現しはじめ2015年からは優勝が途絶えていません。
そして2017年8月、芦屋競艇場で初となるG1タイトルを獲得しました。
2017年8月レディースチャンピオン覇者へ
小野選手がG1初優勝を飾ったのは、2017年8月6日、芦屋競艇場で開催されたG1レディースチャンピオン。
予選を「4121221」で通過した小野選手は絶好の1枠をゲット。
優勝戦のメンバーは名だたる女子レーサーばかり。
- 1号艇A1：小野生奈
- 2号艇A1：日高逸子
- 3号艇A1：松本晶恵
- 4号艇A1：細川裕子
- 5号艇A2：岸恵子
- 6号艇A1：遠藤エミ
まくり差しを狙う、3号艇の松本晶恵選手、それを阻止する2号艇の日高逸子選手。さらに、やり合ったところにできたスペースに入り込んでくる4号艇の細川選手といったレベルの高い攻防のレース展開。
そんなレースの中、小野選手はしっかり逃げきり地元水面で初のG1制覇を達成しました。
獲得賞金（年収）
トップレーサーの仲間入りを果たした小野選手。
2017年にはG1を制覇し、2018年には女子獲得賞金No1に輝いた小野選手の獲得賞金は爆上がり。
直近の獲得賞金をみると年収約4,000万円超え。
養成所の頃を振り返ると想像もできないくらいの賞金を獲得していますｗ
| 年 | 順位 | 獲得賞金 |
| 2017年 | 41位 | 44,223,000円 |
| 2018年 | 51位 | 41,907,532円 |
| 2019年 | — | — |
| 2020年 | 59位 | 46,596,233円 |
| 2021年 | 88位 | 39,128,266円 |
※2019年はランク外となっています。
小野生奈の結婚や妊娠について
「小野生奈」選手といえば、「彼氏がいない、面白くて優しくてければ顔はどうでもいい、ファンでも選手でもいい」と言い続けていました。
そんな小野選手にもついにおめでたな噂が。
突然の途中帰郷と斡旋停止
2021年のG2レディースオールスターを見事に制覇した小野選手。連覇がかかった2022年のG2レディースオールスターで謎の途中帰郷。
前検には参加しており、初日はドリーム戦に5号艇で参戦する予定だったはずが…
公式で発表されていたのは「選手責任外の欠場」と「家事都合による途中帰郷」。さらに、選手ページに表示されていた出場予定レースまでも全て削除されていました。
このことに対し、本人からのコメントもなく、正式な理由を発表しているメディアもありませんでした。
噂は原田幸哉のツイートが発端に
おめでたな噂が広まったきっかけになったのは、SGを5度も制覇しているトップレーサー「原田幸哉」選手のあるツイートでした。
該当する本人たちからクレームがきたのか、ツイートは削除されてしまっていますが、原田選手のツイートはこのような内容でした。
「俺の家でせいなとこうちゃんの結婚パーティをする」
これにより小野生奈の結婚の噂が広がったようです。
「こうちゃん」の正体は北山康介
ツイートに登場したお相手の「こうちゃん」ですが、同じボートレーサーで同期の「北山康介」選手ではないかと言われています。
その理由は、北山選手は東京支部所属でありながら沖縄に移住しており、原田選手と仲が良いということ。さらに、過去のインタビューでもそれをほのめかしたような発言もありました。
「(付き合ってる人は)ポジティブで明るい性格」というところで、「小野生奈」選手か「川野芽唯」選手という憶測が飛び交っていました。
しかし、原田選手のツイートで完全に小野選手にｗ
このすべての出来事を考えると、小野生奈と北山康介が結婚したことはほぼ間違いなく、長期欠場の理由は妊娠によるものと考えていいでしょう。
実際に公式に発表している訳ではないけど…とにかくおめでとう！
小野生奈が男児を出産！ついにママレーサーに
2022年の2月のレディースオールスターから謎の途中帰郷から姿を消した「小野生奈」選手。
日高逸子選手のブログにて、男児を出産していたことが明らかになりました！ブログで発表があったのは2022年10月28日。
内容は以下の通り。
小野生奈選手も無事 男の子を出産㊗️🎉
産まれて まだ10日くらいなので
復帰は こちらも来年になりそう…
出典：「私はあきらめない」
「まだ10日くらい」と書かれていることを考えると10月18日前後に出産したと思われます。本音を言えば、小野選手本人からの発表してほしかったのもありますが、とにかく無事出産できたようで何よりですね。
また、復帰も来年になりそうとのことで、引退はなさそうなのでこちらも嬉しい報告でした。
長期の休養になったのでブランクは仕方ありませんが、小野選手の復帰を楽しみにしましょう！
小野生奈はツイッターやインスタをやっている？
小野選手がSNSを開設しているのか調査したところ、残念ながらSNSは運用していませんでした。
ただ、他のボートレーサーのアカウントにはちょこちょこ登場しているので、ハッシュタグなどで検索すれば、小野選手の画像はヒットします。
小野生奈：まとめ
今回紹介した「小野生奈」選手をまとめるとこんな感じ。
- 競艇選手を目指したきっかけは、父と日高逸子選手の影響
- 妹は元ボートレーサーの小野真歩
- 師匠は大怪我により引退してしまった吉田弘文
- 女子レーサーが苦手なモーター整備とプロペラ調整が得意
- 思い切りのいいターンでまくりが得意
- 同期は深谷知博・清水沙樹・古澤光紀など
- 養成所時代はギリギリの成績でクビになるかもしれなかった
- デビュー・2節目はずっと逆連対だった
- 師匠のアドバイスにより2017年レディースチャンピオン覇者に
- 獲得賞金（年収）は4,000万円オーバー
- 原田幸哉のツイートにより結婚・妊娠が明るみに
- 旦那はボートレーサーの北山康介
- 2022年10月18日前後に男児を出産
ようやくモヤモヤが晴れました。噂通り結婚・出産が理由で長期休養を取っていたようです。
引退の可能性もなさそうですし、とにかく今は体を休めて子育てに専念してもらいたいですね。
次は、ママレーサーとして水上で戦う姿を魅せてください！
お気軽にコメントをどうぞ！