艇界屈指のスタート巧者でトップレーサーに登り詰めた、静岡三羽カラスのひとり「菊地孝平」選手。
ボートレーサーには常にフライングの恐怖が付きまとう中、菊池選手は驚異的な平均スタートタイミングを記録しています。
今回はそんな菊地選手のレーススタイルや競走成績、プライベートや結婚までを語っていきたいと思います。
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菊地孝平とは?
北海道生まれ岩手県育ち、岩手県立不来方高等学校出身のボートレーサー。菊地選手は学生時代、優秀だったことからインテリレーサーともいわれています。
高校時代は、野球部に所属し朝の自主トレから、終業後は夜遅くまで練習に取り組むような一生懸命な生徒。高校時代の学業も優秀な成績で卒業しています。
数学や物理が好きで将来は飛行機の設計や開発に携わる仕事をしたいと思い、高校卒業後は岩手大学工学部に進学しています。
1997年、岩手大学に在籍したまま、82期訓練生として本栖研修所(ボートレーサー養成所)に入所。1998年に本栖研修所を卒業し同時に大学を中退しボートーレーサーとしてデビューしました。
基本情報・プロフィール
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名前 | 菊地孝平 |
ふりがな | きくちこうへい |
登録暗号 | 3960 |
生年月日 | 1978年8月16日 |
身長 | 165cm |
体重 | 55kg |
血液型 | AB型 |
支部 | 静岡 |
出身地 | 岩手県 |
登録期 | 82期 |
デビュー | 1998年5月8日 |
趣味 | キャンプ |
競艇選手を目指したきっかけ
菊地選手が競艇選手をを目指したきっかけは、父の存在でした。
父は競艇が大好きで、小さな頃から「競艇選手になれ」と言われていました。
大学在籍のまま本栖研修所に入所していた菊地選手は無事に本栖研修所を卒業。悩んだ末にボートレーサーへの道を選び、大学を中退しています。
菊地孝平の師匠は金子良昭
公式画像 | |
名前 | 金子良昭 |
ふりがな | かねこよしあき |
登録暗号 | 3156 |
生年月日 | 1964年10月29日 |
身長 | 160cm |
体重 | 55kg |
血液型 | O型 |
支部 | 静岡 |
出身地 | 静岡県 |
登録期 | 54期 |
デビュー | 1984年 |
菊地選手の師匠は、同じ静岡県出身のボートレーサー「金子良昭」選手です。
金子選手は第15第名人(G1マスターズチャンピオン)の覇者であり、30人目の通算2,500勝を達成した大ベテラン。
同じボートレーサーの「金子萌」(かねこはじめ)選手もA2級のレーサーとして活躍中。
直近の戦績は、2021年12月22日戸田競艇場で開催された「男女W優勝戦」一般戦で優勝を果たしています。
愛車はリンカーン・ナビゲーター
菊地選手が乗っている車を調査したところ、愛車は「リンカーン・ナビゲーター」でした。
車の相場価格は約1,000万円。カッコ良すぎる…
菊地孝平の特徴・艇界屈指のスタート巧者
「菊地孝平」といえば誰しもが認めるスタート巧者。
フライングスタート方式を採用したボートレースでは、スタートタイミングと1周目の第1ターンが命。そこでほぼ勝負が決まる競技と言って過言ではありません。
菊地選手のスタートタイミングがどれだけヤバいのか解説していきます。
茅原悠紀も大絶賛するスタート
平均スタートタイミングは、ボートレース界で0.17以内ならかなり優秀といわれ、0.15を切っていればSG常連のトップレーサー級のスタートタイミングといわれています。
そんな中、「菊池浩平」選手が記録している平均スタートタイミングはなんと0.10。
この数値は、トップレーサーの中のトップ。SGで常連の「茅原悠紀」選手も大絶賛しています。
速いスタートでありながらフライングがほぼない
菊地選手が優秀なのはスタートタイミングだけではありません。
普通であれば全速力でスタートを目指す一方、選手の頭には常にフライングへの恐怖が付きまとうはず。
フライングしたそのレースは欠場扱いになり、30日間の出場停止処分が課せられ、レースによってはグレード上位のレースに出場できなくなることも。
こういった重いリスクがあるにも関わらず、菊地選手はスタート事故(フライング)のミスがほとんどありません。
これが艇界トップのスタート巧者と言われ、評価されている理由です。
視聴者からの質問は以下のとおり。トップレーサーのいろんな話が聞けて、ファンにはたまらない内容になっていました。
- いつもスタートの時にお尻をボートに乗せている菊地選手。あれでスタートの間隔を調整しているんでしょうか?
- あの人のあれは真似できない・すごい、というものがあれば教えてください
などなど。
菊地孝平の特徴
上記で説明した通り、菊池選手のスタートはヤバいため、どのコースからでも舟券に絡んでくる確率は高くなっています。
チャンスさえあれば内寄りのコースを狙っていきますが、基本的には枠なり進入。
SGクラスの選手なので1コースの1着率が高いのは想定内ですが、特徴的なのが4コースの約70%を記録する3連対率。その中でも1着率が1番高いのが驚きです。
このデータを見てわかるように、1コースを除く3・5の奇数艇よりも2・4・6の偶数艇のほうが得意で不利な6コースからの連対率も55.6%と高い数値を記録しています。
菊地孝平(期別成績) | |||
勝率 | 7.27 | 2連対率 | 49.10% |
3連対率 | 62.90% | 出走数 | 124回 |
優出 | 5回 | 優勝数 | 4回 |
平均ST | 0.10 | F | 0回 |
出遅れ | 0回 | 能力 | 70 |
1着 | 33.9% | 2着 | 15.3% |
3着 | 13.7% | 4着 | 16.9% |
5着 | 12.1% | 6着 | 8.1% |
菊地孝平の同期レーサー(82期)
菊地選手の同期レーサーで主に活躍している選手はこちらの選手たち。
菊地選手と共に静岡三羽カラスと呼ばれている2名も紹介します。
赤岩善生
公式画像 | |
名前 | 赤岩善生 |
ふりがな | あかいわよしお |
登録暗号 | 3946 |
生年月日 | 1976年2月8日 |
身長 | 168cm |
体重 | 57kg |
血液型 | A型 |
支部 | 愛知 |
出身地 | 愛知県 |
登録期 | 82期 |
デビュー | 1998年5月15日 |
愛知県出身のボートレーサー。菊地選手同様、SG・G1の常連クラスの「赤岩善生」選手。赤岩選手は「宇野弥生」選手の師匠でもあります。
SGやG1で優勝することがどれだけ凄いことか分かったうえでいいますが、ハイグレードレースでの優勝は、SG優勝1回、G1優勝6回と若干少なめです。
しかし、一般戦の優勝回数は93回。通算優勝回数は107回と群を抜いています。
横澤剛治
公式画像 | |
名前 | 横澤剛治 |
ふりがな | よこさわこうじ |
登録暗号 | 3956 |
生年月日 | 1977年7月4日 |
身長 | 166cm |
体重 | 57kg |
血液型 | O型 |
支部 | 静岡 |
出身地 | 静岡県 |
登録期 | 82期 |
デビュー | 1998年5月8日 |
趣味 | キャンプ |
菊地選手と同じ静岡支部に所属する静岡県出身のボートレーサー。菊地選手と共に静岡三羽カラスと呼ばれているのが「横澤剛治」選手。
横沢選手は菊地選手とキャンプ仲間でもあり、実家の周辺の土地を購入してプライベートのキャンプ施設を作ってしまうほどのキャンプ好き。
「松井繁」選手や「峰竜太」選手も家族で訪れているようで、「茅原悠紀」選手など他のキャンプ好きな競艇選手の間からは「ゴリランド」と呼ばれているそうです。
ボートレースでは、2016年に通算50優勝を達成し、2019年8月6日にも通算1,500勝の水神祭を行っている実力者。
坪井康晴
公式画像 | |
名前 | 坪井康晴 |
ふりがな | つぼいやすはる |
登録暗号 | 3959 |
生年月日 | 1977年10月7日 |
身長 | 165cm |
体重 | 55kg |
血液型 | O型 |
支部 | 静岡 |
出身地 | 静岡県 |
登録期 | 70期 |
デビュー | 1998年5月8日 |
同じ静岡三羽カラスのひとりでもある「坪井康晴」選手。
坪井選手も菊地選手同様に、SGに出場しているのをよく見かけます。SGで3回の優勝を飾り、2003年には年間110勝し「平成15年最多勝利選手」の表彰を受賞しています。
さらに、G2競艇祭・秩父宮妃記念杯競走と合わせて年に2回しか開催されないG2で両方優勝するという珍しい記録も持っています。
デビューから現在までの成績やタイトルなど
本栖研修所の厳しい訓練を終え、1988年5月8日にデビューした「菊地孝平」選手。
デビューから今までの軌跡を時系列でお話していきます。
初出走(デビュー戦)
1998年5月8日、浜名湖競艇場で開催された一般戦。
菊地選手は4号艇6コースに構え、先輩レーサーたちよりも速いコンマ19のトップスタートを決めますが何もできず結果は5着。
デビュー翌日に初勝利
菊池選手が初勝利を飾ったのは、デビュー翌日の1998年5月9日。
菊地選手の進入は6号艇6コース。先輩レーサー達がコンマ39~45とドカ遅れのスタートの中、菊池選手のスタートはコンマ19のトップスタート。
前方が空いたスペースを豪快にまくり初勝利を飾りました。
初優勝
菊地選手が初優勝を飾ったのはデビューからちょうど3年後の2001年5月8日。
びわこ競艇場で開催された一般戦。この時すでに菊地選手はA2級の選手になっていました。
進入隊形は「124634」と変則的な進入隊形に。菊地選手は3号艇5コースに構えコンマ09のスタートで大まくりを決め初優勝を飾っています。
2004年にG1初優勝
常滑競艇場で開催されていた「G1マーメイドグランプリ」2004年7月13日の優勝戦。
予選を「1211322」と全連対で突破した菊地選手は、5号艇5コースから華麗な差しを決め初のG1優勝を飾りました。
2005年に念願のSG初優勝
菊地選手が念願のSG初勝利を飾ったのはG1初制覇から約1年後の2005年9月4日のことでした。若松競艇場で開催された、「第51回SGモーターボート記念競走」。(ボートレースメモリアル)
名前を見れば分かるとおり優勝戦メンバーは簡単には勝たせてくれない猛者たちばかり。
- 1号艇:今垣光太郎
- 2号艇:菊地孝平
- 3号艇:山崎智也※引退
- 4号艇:辻栄三
- 5号艇:西島義則
- 6号艇:田村隆信
競艇界の獲得賞金3位、4位に君臨している「山崎智也」選手、「今垣光太郎」選手も優勝戦に乗ってきました。
このプレッシャーの中でも菊地選手は魅せてくれます。前付けを狙うレーススタイルの西島選手が2コースに入り、進入隊形は「152/346」。
菊地選手はこのメンバー相手にコンマ09のトップスタートを決め華麗にまくり、初優出にして優勝を果しました。
菊地選手は「智也さんに追いかけまわされて1ミスしたら抜かれるとビビッていた」と話しています。
2018年は魔のスランプ期に
2016年~2017年にかけてSG・G1を含む多数のタイトルを獲得した菊池選手でしたが2018年には大スランプ期に入ってしまいます。
毎年なにかしらの大会で優勝していた菊地選手が2018年おいては1度もありませんでした。
2017年の「G1浜名湖賞開設63周年記念」の優勝をきっかけに完全復活。
以前のような強い菊地選手が戻ってきました。
菊地孝平の獲得タイトルまとめ
菊地選手が今まで獲得してきたタイトルをまとめてみました。
得意とするスタートと操艇技術で獲得してきた数々のタイトルはこちら。
- 2005年:第51回ボートレースメモリアル
- 2009年:第14回 オーシャンカップ
- 2014年:第41回 ボートレースオールスター
- 2014年:第24回 グランドチャンピオン
- 2016年:第62回 ボートレースメモリアル
- 2004年:マーメイドグランプリ開設51周年記念
- 2005年:全日本覇者決定戦開設53周年記念
- 2008年:全日本王座決定戦開設56周年記念
- 2008年:浜名湖賞開設55周年記
- 2009年:ウェイキーカップ開設55周年記念
- 2009年:北陸艇王決定戦
- 2010年:競艇キングカップ開設58周年記念
- 2016年:大渦大賞開設63周年記念競走
- 2016年:開設63周年記念G1トコタンキング決定戦
- 2017年:浜名湖賞開設63周年記念
- 2020年:ウェイキーカップ開設65周年記念
- 2022年:全日本王者決定戦開設68周年記念
史上3人目のゴールデンレーサー賞を受賞
出典:スポニチ
2019年9月2日ボートレース大村で開催された、「SG第65回ボートレースメモリアル」第12レース優勝戦で2着に入賞。BOATRACE振興会会長賞メダルが授与されました。
このメダルにより24個目のメダルを獲得した菊池選手は3人目のゴールデンレーサー賞を受賞しました。
ちなみに、ゴールデンレーサー賞を獲得したのは、ボートレーサーが約1,600人の中のたった10人。
- 白井英治:2019年3月21日
- 峰竜太:2019年5月26日
- 菊地孝平:2019年9月2日
- 井口佳典:2019年9月30日
- 桐生順平:2019年11月14日
- 瓜生正義:2020年3月31日
- 毒島誠:2020年10月26日
- 平本真之:2021年8月30日
- 茅原悠紀:2021年10月14日
- 石野貴之:2022年6月10日
獲得賞金
「菊地孝平」選手の過去5年分の獲得賞金をまとめてみました。
菊池選手は常に獲得賞金ランキング上位にランクインし、えげつない金額を稼いでいます。
2022年もこの調子でいけば年末のグランプリにも乗ってきそうですね!
年 | 順位 | 獲得賞金 |
2018年 | 9位 | 85,276,000円 |
2019年 | 12位 | 84,795,000円 |
2020年 | 8位 | 105,976,000円 |
2021年 | 14位 | 79,686,000円 |
2022年 | 8位 | 63,626,706円 |
※2022年記事作成時点
菊地孝平は結婚している?
菊地選手の結婚について調査してみたところ、菊池選手本人が娘さんの話をしてたので結婚はしていて娘さんもいます。
しかし、発表している訳ではないので情報はかなり乏しく、家族構成や、一般の方との結婚だったのかは分かりませんでした。
娘が通ってるプール教室はジムに併設してる為コロナもあるし、この度一旦退会する事にしました。5月からやめるには20日までにフロントに来て退会届を出して下さいとの事。行きたくないから辞めるって言ってるのに、来なきゃやめれないんだって。こんな状況でもマニュアルか!
— お菊 (@asontyu) April 3, 2020
菊地孝平はアウトドアな趣味が多い
菊地選手は、ゴルフ、トレイルランニング、バックカントリー、キャンプといったアウトドアな趣味を多数もっています。
ゴルフに関しては、練習しすぎて肘を壊しかけて病院にいったエピソードもw
トレイルランニング・バックカントリーとは。
- トレイルランニング:舗装されていない林道や登山道を走るスポーツ
- バックカントリー:スキー場など管理されたエリア以外の自然の雪山でスキーやスノーボードをすること
キャンプに関しては「横澤剛治」選手と共にゴリランドとよばれる自前のキャンプ場を建設してしまうほど超本格的。
菊地孝平のSNS(ツイッター・インスタグラム)
菊地選手は、ツイッターとインスタグラムの2つのSNSを運営しています。
2021年に起きたグランプリの事故を選手目線で解説していたり、インスタでは趣味やプライベートなどを投稿しています。
プライベートでも親交のある選手も登場してくるので見ていて面白いSNSなのでオススメ!
まとめ
今回紹介した「菊池浩平」選手をまとめると…
- 学生時代は飛行機の設計や開発に携わる仕事に就きたかった
- 競艇選手になったきっかけは父に競艇選手なれと言われて
- ボートレース界トップのスタート巧者
- スタート事故(フライング)が少ない
- 愛車はリンカーン・ナビゲーター
- デビュー翌日に初勝利
- 菊地孝平が獲得したタイトルは多数
- 史上3人目のゴールデンレーサー賞を受賞
- 結婚して娘がいる
- アウトドアな趣味が多数
- SNSはツイッター・インスタを運営している
数々のタイトルを獲得してきた菊地選手。2018年にはスランプ期に入ったことも。
しかし、やっぱり菊地孝平でした!2017年のG1を機に復活し以前の菊地選手の強さは完璧に戻ってきました。
個人的にも大好きな選手なので今後の活躍にも期待しています!