九州地区5場の中で予想が最も難しい「福岡競艇場」。
海と河川の両方から流れ込みがあることで生まれるこの場所独特の「うねり」が多くのレーサーを苦しめています。
また、潮の干満やコース形状なども含めて個性的な水面。インを信頼できるレースは少なく、高配当を期待する穴党向けの競艇場と言えるでしょう。
これまでの経験上、手堅く利益を出したい”本命党”にはおすすめできません。
福岡を攻略するポイントを解説していきますが、勝利期待度は低いことを認識したうえで挑んでください。
勝つことが目的なら「簡単な競艇場」で勝負するのが鉄則!以下ではそう思える場を紹介しているので、興味あればぜひ。
「リバースボート」の無料予想はとにかく当たります。
実際に試せば分かりますが、レースの選び方・買い目の絞り方はまさに本物。これほど高精度の無料予想は滅多にありません。
もちろん、信用できるまではエアー検証でOK。数レースで質の高さに気づくはずです。
福岡競艇場の特徴
住所 | 福岡県福岡市中央区那の津1-7-5 |
電話番号 | 092-771-6061 |
水質 | 汽水 |
開催時間 | デイレース |
チルト角度 | -0.5/0/+0.5/+1.0/+1.5 |
モーター交換 | 8月頃 |
うねり | あり |
水位変化 | あり |
博多や中州の歓楽街から近い場所にある福岡競艇場。
集客が見込める立地であることからSG開催の実績も多い水面です。すぐ北には博多港も見え、周辺は建物が密集する地域。平和島や住之江のような都市型のレース場に似ています。
競走水面は、那珂川から海へと流れる水路の途中に設けられている特殊な形。この特性がレースに与える影響は非常に大きく、予想を難しくするコンディション変化をもたらします。
非常に厄介な「1マークのうねり」
福岡競艇場は海からの距離が近く、塩分濃度は高めの「汽水」。
津競艇のように「淡水寄りの汽水」であれば乗りやすい水面もあります。しかし、福岡の転覆件数は江戸川競艇とほぼ変わらず、全国屈指の難水面として知られています。
その理由となるのが「1マーク側のうねり」。ターンマーク付近は海と那珂川をつなぐ水路がぶつかり、発生したうねりで旋回バランスを崩されることもしばしば。
また、他場の水面で見られるうねりとは質が違うという声も。
うねりについては潮の干満や風のコンディション、周辺の船舶航行なども影響します。そして、水面上に表れないため、予測が難しい点も厄介な特徴となるでしょう。
海から吹く「左横風」がうねりを助長
西から東に向かってスタートを切る福岡競艇場。オフィシャルサイトでは以下のように説明されています。
ただし、実際には海風がランダムに吹いてくる傾向が強く、海に開けている側から吹いてくる左横風が目立っている印象。
悪天候の日を除いて吹き方は全般に穏やかですが、強くなれば水面のうねりを増す要因にも繋がります。よって、1マークの展開はいつも以上に読みづらくなるケースもあるでしょう。
2マーク側が狭く待機行動は変則的
覚えておきたい特徴が変則的なコースレイアウト。
2マーク側のスペースが非常に狭いため、24場で唯一、ピットが設置場所はバックスタンド側に設けられています。当然、2マークまでの距離が短い分、進入の乱れは限定的。
ピットからの距離が長い場と比較して、枠番通りの隊形になりやすいコースレイアウトだと認識しておいてください。
それともう一つ、ギリギリまで引いて進入に向かうのも福岡ならではの光景。
フライング、出遅れともに発生頻度は低めですが、スタート勘の差がスリットに表れやすくなる点は注意が必要。特に、開催序盤はスタート展示の気配を重要視するのがおすすめ。
福岡競艇場のコース別入着率
うねりの影響で外からの攻めは難しく、入着率はスロー勢に有利な傾向となっています。
予想において参考にしたいのは、コース別の有利不利が数値化された「コース別入着率」。季節によって変わる微妙な上げ下げは頭に叩き込んでおきましょう。
福岡競艇場の1コース1着率は通年で53%。
全国平均を下回っており、インが弱い水面といえます。また、2連対率も70%少々の低い数字。イン逃げ失敗時を含め、1コースを買い目に残すかどうかの判断も難しくなります。
1コースが敗れた場合、順当に2,3コースからの攻めが優勢。中でも3コースの2連対、3連対がともに全国トップ級の高さには要注目です。
4コースは、まくり劣勢のコンディションから1着率は低めですが、舟券圏内の可能性は十分。5コースは夏の3着率が突出しており、メンバー次第でヒモ穴として狙えそう。
福岡競艇場 予想攻略のコツ
うねりの発生や特異なコース形状がもたらす乗りづらさがあり、予想難易度としてはかなり高い部類に入る福岡競艇場。さらに、インが弱いだけに買い目選びも簡単ではなく、勝負レースの取捨がカギとなります。
そのヒントとなる5つの基礎知識を紹介します。
評価基準の決めては出足
うねりの影響で、旋回には高い技術が必要。握って回れるコンディションは滅多になく、1マークは全体にスピードを抑えて回る光景が多くなります。
ちなみに、チルトは最大1.5度までしか許されていません。荒れ水面ならではの決まり事ですね。
そして、2マーク側の狭さ、進入時の助走距離も短いことから、機力の中で最も重視されるのは出足。旋回力はもちろん、ターンマーク出口からの加速もカギとなるでしょう。
上記は福岡競艇が公開している「オリジナル展示タイム」。
周回展示の1マーク出口から測定される「直線タイム」が出足に最も関係する数字となります。
このタイムが良ければ、イン逃げやスローからの起こしが有利になりやすく、旋回後のスムーズな立ち上がりに繋がります。
アウトコースにとっても、道中で競り合いとなった時の決め手になる重要なタイム。極端に数字が落ちている選手がいた場合は、評価の格下げを行うようにしてください。
イン逃げは「スタート力&小回り技術」が必要
福岡競艇のイン逃げ勝率が低いのは「コースレイアウト」が影響しています。
ホーム側には十分なスペースがあるものの、スタートライン上から1マークまでの振り幅がかなり大きくなっています。逃げる1コースの選手にとって出遅れが許されないのはもちろん、1マークの旋回にもかなり気をつかう水面。
さらに、福岡の1マークはうねりへの対処も必要なため、スタートが決まっても旋回力がなければすんなり逃げることはできません。
展示走行である程度は把握できるので、各艇の小回りチェックは欠かさず行いましょう!
展開を左右する「3~5コースのまくり」
旋回が難しい福岡の1マークですが、外から勢いをつけた攻めがないわけではありません。
むしろ、センターから外となる3~5コースについては、攻め手に「まくり」を選択する割合が高いことは予想に活きるデータとなるはず。
コース別の勝ちパターンを見ると、3~6コースまで「まくり」が優勢。2コースも差し一本ではなく、3割近い割合で「直まくり」が入っています。
もちろん、センターから外は以下の条件をクリアすることが前提。
- スタートで先手を取る
- うねりを乗りこなす
しかし、福岡は1コースからの逃げが窮屈なレイアウトです。その為、タイミングが互角でもスリット後に機力が上回れば、1マークでまくり切れる可能性は残されています。
そこで必ず確認しておきたいのが、オリジナル展示タイムの「まわり足」。
スムーズな旋回ができているかどうか?その目安にもなる数字。「直線」のタイムと合わせて上位であれば、1マークで主導権を取れるだけの足を持っていると判断して良いでしょう。
うねりの予測に欠かせない潮汐
福岡競艇場の水面コンディションは「潮の干満」も影響していますが、なぜだかオフィシャルサイトには関連情報が掲載されていません。
ただ、予想精度を高めるのに不可欠なデータとなるため、手間が掛かっても外部サイトから入手するように。
潮位や潮回りが大事な情報となるのは、海釣り・サーフィン・ダイビングなどのマリンレジャー。関連サイトに潮見表が表示されてあることもあるので、使いやすいサイトを探してみましょう。
上記に載せた潮見表は「サーフライフ」というサイトのデータ。他にも見やすいサイトはいろいろありますよ。
潮の流れが速くなるのは、潮位が変化している最中の時間帯。大潮の日であれば、満潮時と併せてうねりも大きくなりやすいと覚えておけば問題ありません。
地元選手&SGレーサーは信頼度高め
ピット離れから他場と勝手が違い、慣れない選手には厳しい水面。絶好枠となるイン戦をはじめ、超抜モーターを手にしても活かせないケースはよく見かけます。
福岡で結果を残すために必要なのは「豊富な経験」と「水面に対する適応力」。
デビュー当時から走り慣れている地元福岡支部のレーサーは特に、実力差が大きくなる一般戦において優位な立場となります。
同じく評価を上げておきたいのは「SG常連選手」。高い操縦技術は福岡の特殊な水面を攻略するために不可欠。コンディションを問わず、ソツなく乗りこなせる腕も当地勝率に大きく関係してくるでしょう。
ちなみに、江戸川など他の難水面を得意とする選手は、福岡の実績とあまりリンクしていない状況。あくまで難しさは別物と考えての評価が必要です。
福岡競艇場 出目の傾向
福岡競艇場は特殊な水面だけに、出目の傾向は把握しておくべき知識。
基本はイン戦を軸に相手も内側となりますが、他場では考えにくい組番も出現している点に注目。出目の序列を参考にして、1マークの展開予想にきっと役立つはず。
イン優勢も無視できない「3-1-4」の出目
インコースを軸とした出目の中に紛れている「3-1-4」。
偶然だけで積み上げられる数字(占有率2.7%)ではありません。3コースからのまくりが決まった際、出やすい組番として頭に入れておく価値は十分ありそうです。
イン戦が人気でも1マークで何が起こるか分からない水面。イン軸とは別に「3-1-4」も抑えておけば、大きなリターンが期待できるかも。
穴党には魅力的な「2-134-134」
イン戦が敗れる想定ですが、3コースが1着の組番は「3-1-4」以外は出現率低めです。
その他に中心となるのは、2コースから。その場合は当然「2-1」が占有率高めとなりますが、イン3着の「2-4-1」「2-3-1」のいろいろと期待できる出目。
穴狙いで勝負するなら「2-134-134」の買い方が旨味あり。
出目によっては万舟の可能性も高く、ヒモを増やしてもガミる心配はほぼなし。強くおすすめはしませんが、配当重視の方に推奨したい買い目となります。
イン逃げ失敗時は4コースが台頭
福岡では2コース、3コースからの2連単出目にも特徴があります。
2号艇からではスジの「2-3」より平均配当が高い「2-4」が上位。一方、3号艇からはスジの「3-4」が「3-2」をわずかに上回っています。
「2-1」「3-1」以外では4カドの2着が優勢となります。ただ、先述した「3-1-4」のようなケースも含めて、荒れ展開なら2~3着に含めておきたい枠番となります。
福岡競艇場の企画レース
福岡競艇場には「企画レース」が1つしかありません。このこともイン逃げ率が低いことに関係しているでしょう。
その唯一となるレースも進入固定。メンバー次第でイン戦の強さも変わりますが、番組次第では厚く勝負できるレースかもしれません。
起こしの位置が深くなりやすい福岡競艇において、進入固定レースはイン戦へのメリットが大きいと考えられます。
メンバー構成については不明ですが、過去レースを確認した限り「1号艇にA級」が固定となっているようです。相手は開催日によって異なり、A級が1人だけの時はほぼイン逃げが決まっています。
A級が複数いてもイン戦の成功率はそれほど下がりませんが、2~3コースのいずれかに入っている場合は波乱の目も大きくなっている印象。
手堅く獲りたいなら「1号艇にA級、他の5艇がB級」のメンバー構成が狙い目!
福岡競艇場を得意とする選手
福岡競艇場で頼りにしたいのは、うねり水面の走り方を熟知している地元選手。当地でSGや記念G1を勝っているレーサーであれば、黙って主軸に選ぶことをおすすめします。
紹介したいレーサーは多数いますが、ここでは当地水面との相性の良さが際立っている3選手だけピックアップさせてもらいます。
瓜生正義(福岡)
名前 | 瓜生正義(うりゅうまさよし) |
登録番号 | 3783(76期) |
生年月日 | 1976年3月5日 |
身長/体重 | 158cm/51kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
地元福岡では、SGだけでも3勝(2009年笹川賞、2011年MB記念、2016年ダービー)を記録している「瓜生正義」選手。
G1開催だと周年、九州地区選、ダイヤモンドカップの全てを制しており、文句のつけようがない実績を残しています。
当地勝率は7点台前半。コースを問わず自在な攻めができる数少ないレーサーの1人。大きなグレードの開催はもちろん、オール地元戦でも目が離せない存在です。
篠崎仁志(福岡)
名前 | 篠崎仁志(しのざきひとし) |
登録番号 | 4477(101期) |
生年月日 | 1987年12月3日 |
身長/体重 | 166cm/55kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
記念G1をはじめ、オール地元戦を含めた一般開催でも優勝実績がある「篠崎仁志」選手。
難水面として知られる福岡での優勝回数は、自身最多の15回。3連対率に至っては70%超えの高い数値を残しており、紛れもなく”福岡巧者”といって良い1人でしょう。
当地勝率は8点台ほど。オール3連対での優勝も複数経験する安定感。巧みなハンドル捌きを武器に、悲願の地元SG制覇を期待できる選手です。
前田将太(福岡)
名前 | 前田将太(まえだしょうた) |
登録番号 | 4504(102期) |
生年月日 | 1988年3月23日 |
身長/体重 | 168cm/54kg |
血液型 | A型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
2021年の当地周年記念でG1初優勝を達成した「前田将太」選手。切れのあるスタートを持ち味に、イン戦だけでなく”まくり”も得意とした福岡支部期待の成長株です。
優勝の4割ちかくを福岡の地で飾っており、全場の中でも連対率はトップクラスを記録。
当地勝率は7点台後半を推移。3,4コースからの決めり手は「差し・まくり・まくり差し」と偏りがないので、外側にいたら様々な展開を予想することが求めれれます。
まとめ
今回は「福岡競艇場」の予想に役立つポイントを紹介しました。
選手を悩ませるうねりと、2マーク側の狭さがイン逃げの成功率を下げている難解な水面。予想において欠かせないのは「潮の干満・風のこまめなチェック」です。
また、展示で出足やまわり足をしっかり見極め、1マークの攻防をどう読むかも舟券的中には大事なポイントとなります。
企画レースは1レースのみですが、メンバー構成次第では勝負できるレースとなりそう。
ただし、1マークの展開が見えないレースは見送りが賢明。難解なレースが大半を占めるため、穴狙いであっても”データ重視”で回収率アップを目指しましょう!
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