インの強さは全国トップクラスの「徳山競艇」。
初心者や本命党には予想しやすい水面であり、手堅く利益を出すには絶好の場所。2020年5月29日~6月4日には「イン28連勝」という記録まで生まれた競艇場です。
ただ、やみくもにイン逃げだけ買っていても勝つことはできません。回収率を上げるためには、荒れそうなレースを避ける判断力も徳山攻略のコツ。
そこで今回は、徳山競艇の主な特徴をはじめ、出目の傾向や予想法など役立つ知識を紹介します。
インが強い競艇場をお探しなら以下をご覧ください。競艇の知識が乏しい方でも的中率は向上するはず。
「リバースボート」の無料予想はとにかく当たります。
実際に試せば分かりますが、レースの選び方・買い目の絞り方はまさに本物。これほど高精度の無料予想は滅多にありません。
もちろん、信用できるまではエアー検証でOK。数レースで質の高さに気づくはずです。
徳山競艇場の特徴
所在地 | 山口県周南市大字栗屋1033 |
電話番号 | 0834-25-0540 |
水質 | 海水 |
開催時間 | モーニング |
チルト角度 | -0.5/0/+0.5/+1.0/+1.5/+2.0 |
モーター交換 | 4~5月頃 |
うねり | あり |
水位変化 | あり |
山口県周南市の東端に位置する徳山競艇場。
市街地から少し離れた笠戸湾の少し奥まった場所にあり、競走水面は瀬戸内海の一部。西南西から東北東に向かってスタートを切る形となり、2マーク側の水面が外に開けているレイアウトです。
徳山競艇の大きな特徴でもあるスタンドからの景色。1マークの奥には、山頂から瀬戸内海を一望できる標高362mの太華山を眺めることができます。
一方、2マーク側の向こうに見えるのは海。人気スポットとなっている笠戸島も視界の奥に入ってきます。
ほとんどの競艇場に設置されている「電光掲示板」がなく、周辺の海・山・島々に囲まれた豊かな自然を一望できます。現地観戦の際には、瀬戸内の美しい風景も楽しみの1つ。
潮の干満によって変わる水面特性
レース展開を左右する要因のひとつが、他の瀬戸内水面と同じく「潮の干満差」です。
徳山も干潮時と満潮時の水位幅が大きくなりやすい場所。特に満月、新月の前後数日が該当する「満潮」の潮回りでは、3mを超える干満差になることもあります。
- 水位が上がるとインが強い
- 水位が下がると機力重視の高速水面
いずれにしても、レース毎の「潮位」は欠かせない予想材料。徳山競艇のオフィシャルサイトに公開されているので、精度を高めたいなら必見の情報です。
潮位が3mを超える満潮時前後は”うねり”も出やすくなるので、周回展示でのまわり足チェックも必ず行ってください。
スピードも技術も生きる広いスペース
潮位による影響がなければ、徳山はクセが少なくて乗りやすい海水面。転覆などの事故件数も他場に比較的少なく、舟足を存分に活かした攻防が繰り広げられます。
上記画像の通り、バック側スペースは約130m。
対岸を気にする必要がまったくない広さ。ホーム側もスタートライン上、1マーク付近ともに十分なコース幅があり、極端な密集にはなりにくい水面です。
1マークが遠くなるダッシュ勢には不利なレイアウト。しかし、全速まくり・まくり差しまで自在な攻めが可能となるので、勝てなくても連対率は高めに推移しています。
冬の季節風をブロックする太華山
徳山競艇場の水面に吹き込んでくるのはほぼ南風。スタートラインに対しては穏やかな追い風主体となります。
もちろん、寒い時期には北西から強めの季節風も吹きます。ただ、その勢いを止めているのは、先ほども紹介した競走水面の西側にある「太華山」です。
切り立つようにそびえる太華山が壁となって、スタートには強い向かい風となる季節風をブロック。年間を通して安定したイン逃げ率が維持されている大きな要因と言えるでしょう。
季節風の勢いはかなり抑えられていますが、天候の急変などによる強風はもちろん例外。レース前に公開される天候情報だけは見逃さないように。
徳山競艇場のコース別入着率
徳山競艇場の1コース1着率は通年で62%。
イン戦が鉄板級に強い徳山。他場と比べて軸選びはしやすく、ヒモ選びも順当に内から決まりやすい傾向があります。
中でも春のイン逃げ(67.1%)は3回に2回以上という高い成功率です。春~夏は2連対率が8割を超えており、波乱の目は極めて小さくなります。
2コースについても2連対率、3連対率ともに全国上位の高水準。よほど低い機力でない限り予想から外すのはリスクでしかありません。
センター勢も安定した水面であれば、2,3着に食い込むのがやっと。インコースが少し弱くなる秋~冬でさえ、勝率および連対率はそれほど上昇していないことが分かります。
徳山競艇場 予想攻略のコツ
1コースからの逃げが堅いだけに、シンプルな予想が求められる徳山競艇場。
仮に的中しても、相手を絞り切れずトリガミになっては意味がありません。無駄に買い目を増やさないことが鉄則となり、回収率にも拘った舟券に組み立てることがカギとなります。
とはいえ、徳山を攻略するのはそれほど難しくありません!ここ数年はプラス収支の私が、実践している予想のコツを伝授します。
基本は「1-2」を想定した買い目の組み立て
1コースの1着率、2コースの2連対率ともに、24場で最上位クラスである徳山競艇。実は、2連単「1-2」の占有率も全国の中で頭ひとつ抜けた高さとなっています。
風の影響が少なく、機力や選手の腕も大きく劣っていないようなら「1-2」が大本線。
「1-2」で決まりそうな番組なら「1-2-全」が無難。しかし、絞りすぎると的中率が低下してしまうので、2着目を2艇にし、3着目を絞る買い方がおすすめです。
クセが少ない分、機力チェックは不可欠
徳山競艇場は軟らかくて乗りやすい海水面。
クセが少なくモーターのパワーをしっかり引き出せるレース場です。特に2コースから外は、機力の優劣を大きな指標として予想を進めてください。
そこで、機力データの最高になるのが「オリジナル展示タイム」。徳山では通常の展示タイムに加え、一周タイムとまわり足タイムをチェックすることができます。
1~2コースの展示が良ければ上位着がより盤石となり、外コースの気配が目立てばヒモ穴の可能性も視野に。また、実力差が拮抗するG2以上の開催なら、機力の重要度がさらに大きくなります。
高配当を狙うなら「4カドまくり」
イン天国の徳山ですが、それでも1日に4前後の割合でイン戦が失敗するのも事実。
その際、逃げを阻む候補は2コースです。ただ、穏やかな水面で”全速まくり”が決まりやすいため、その特性を活かした4カドまくりへの期待も捨てきれません。
「徳山の水面は王道パターンになりやすい」という地元記者の声もある通り、2コースは「差し」、3コースは2艇の間を突く「まくり差し」が中心。
順当なら内2艇が絡む「1-2」の出目が濃厚。ただ、スリットが乱れるなどでゴチャつけばセンター勢の出番も。ここで魅力を感じるのは、密集の影響を受けにくい4カドまくりです。
イン戦にマイナス材料が多く波乱が予想される場合、豪快な全速まくりに期待する妙味は十分!
競艇を知っている人ほど「イン軸」で買っているので、思ったより美味しい配当が付くこともしばしば。
ただし、一発の可能性はあくまで4コース(あるいはカド位置)のスタート・機力次第で、それらの要素がなければ期待するだけ無駄銭となるでしょう。
一般戦で稀にある「道中の逆転」
徳山競艇場で高配当が期待できる「道中の逆転」。
波立つような荒れ水面は少ないものの、2マークの引き波や満潮時のうねりがターンの難度を上げることもあります。
特にメンバー間で実力差が出やすい一般戦やオール女子戦など、1周1マークの攻防だけで勝負が決まるとは限りません。決まり手データを見れば一目瞭然。
徳山の水面で無視できないのが「抜き」の決まり手。
中でも20%超と数字が目立っている3コース。1マークのまくり差しで1号艇に舳先を入れ、2マーク勝負に持ち込むパターンが想定できます。
「抜き」の多さは機力差が水面に反映されやすい特徴も関係しています。エースモーター(超抜モーター)に乗っている選手なら、枠にとらわれずプラス評価で予想した方が良いかもしれません。
徳山オフィシャルの直前予想は必見
各競艇場のオフィシャルサイトには、参考にできる情報が数多く掲載されています。
徳山でも日刊スポーツの現地記者が「直前情報&予想」を公開しており、競艇歴20年以上の私でも頷いてしまうような充実したコンテンツが満載。
また、展示後の気配は「行き足・回り足・ピット離れ・モーター評価」の4項目で評価。そして、コンピ指数やAI予想といった日刊スポーツではおなじみの評価基準も必見です!
1マークの展開予想は、グラフィックを使った分かりやすい解説。これらの情報を参考にしつつ、いろんな展開を想定しながら予想していきましょう。
徳山競艇場 出目の傾向
ヒモ選びで迷った時に役立つのが「出目の傾向」です。
インが強いのは誰しも知っている情報ですが、ヒモの入着率まで把握している人はそこまでいません。この差が勝率に影響してくるので、勝ち組になるためにも頭に叩き込んでおきましょう。
配当的な妙味がある「1-3-全」
注目したいのは「1-3-2」の目。2~3着がスジとなる「1-3-4」より、占有率も平均配当も高くなっています。この出目データを信頼したおすすめの買い目は…
2号艇・3号艇のモーターに差がなければ、「1-3」の出目は抑えるべき。
「23-1-●」の3着目は外枠が優勢
徳山競艇場のインコースは2連対率も高く、イン戦を叩かれても2着に残せる確率は非常に高いです。
有力なのはもちろん「23-1」からの3連単。ただし、3着目はダッシュからの攻めが届く可能性も十分あるので、ヒモはいつもより広めに買っておくのがベター。
穴なら4カドも「4-3」の目は薄い
イン戦が3着以下に敗れた場合、4コースが突き抜ける公算も大きくなります。
2連単の「4-25」は3コースの1着より占有率が高く、平均配当も4000~5000円台。過度な期待は禁物ですが、軽く抑えるだけでそれなりのリターンが見込めそう。
とはいえ、4カドのまくりは内にいる3号艇が沈みやすいので、「4-3」は除外した方が良いかも。4コースが1着なら、セオリー通り「1号艇・5号艇」を軸にすることをおすすめします。
徳山競艇場の企画レース
徳山競艇場で開催されている「企画レース」を紹介します。レースによって特色が異なるので、それぞれの違いを理解したうえでトライしてください。
モーニング予選1st(第1レース)
- イン勝率:50.0%(15/30)
- 万舟率:16.7%(5/30)
- 3連単平均配当:8,017円
- 2連単平均配当:1,922円
1レース目の「モーニング予選1st」。
1号艇にA級選手、2~6号艇にB級選手の構成となる企画レース。銀行レース?と思える構成ですが、実際はそうとも限りません。
過去のデータ上、イン逃げ率は徳山全体の1着率より低い状況。インに座るのはA2級選手が中心となるうえ、開催後半では成績が芳しくない選手が出てくることも。
好調のB級選手があっさり飲み込んでしまうケースもよくあり、不用意に1号艇から流すのはNG。ある程度の根拠がない場合は、勝負を避けるのも1つの選択肢です。
モーニング予選2nd・3rd(第2、3レース)
第2レースの「モーニング予選2nd」と、第3レースの「モーニング予選3rd」。
どちらもほぼ同じ内容。原則1号艇にA級選手が固定となり、他の枠にもA級が2~3選手ランダムで入る構成。ただ、B1級が1号艇というケースも稀に見かけます。
あまり企画レースの特別感はありませんが、1号艇にA1級が座ればイン戦の信頼度はアップ。また、開催中盤までは予選ボーダー内のレーサーも出場するので、条件が揃えば厚く勝負できそうです。
モーニング予選4th(第4レース)
- イン勝率:83.3%(25/30)
- 万舟率:16.7%(2/30)
- 3連単平均配当:2,932円
- 2連単平均配当:690円
4レース目の「モーニング予選4th」。
原則1,2号艇にA級選手、3号艇には勝率上位のB級選手といった構成。あくまで個人的な感想ですが、この企画レースが最も高い勝率を維持しています。
イン戦の成功率は極めて高く、最悪でも2着には残すという想定で問題なし。唯一の不安要素は、隣にいる2コースがカベになってくれるかどうか。
スンナリ内2艇のワンツーなら「1-2-3」あるいは「1-2-4」の目が濃厚となり、カベが崩壊すれば「1-3-456」で少し高い配当も期待できます。
インがめちゃくちゃ強い代わりに、配当はあまり期待できません。でも、当てることは簡単なので、コツコツと積み上げていくのがコツ。
グランプリ特選(第5レース)
予選開催日にのみ実施される第5レースの「グランプリ特選」。
A級選手や機力上位の選手を中心に編成されており、レベルの高い攻防が期待できる見応えのあるレースとなります。
予選得点争い上位の選手が大半を占めるため、スリットのバラつきはなくイン逃げがよく決まる印象。しかし、2~6コースからの攻めも激しさを増すので、ヒモ選びが若干難しい印象。
オッズとの相談になりますが、買い目を絞りきれないようなら無理せず見送るのが賢明です。
徳山競艇場を得意とする選手
豊富な経験を持つ地元勢だけでなく、徳山の水面で実績を残しているレーサーは把握しておきましょう!ここでは徳山で信頼度の高い3選手を紹介しておきます。
白井英治(山口)
名前 | 白井英治(しらいえいじ) |
登録番号 | 3897(80期) |
生年月日 | 1976年10月15日 |
身長/体重 | 173cm/55kg |
血液型 | O型 |
出身地 | 山口県 |
所属支部 | 山口支部 |
レジェンド今村豊が引退した今、山口支部を牽引する「白井英治」選手。
2018年に徳山で開催されたSGグランドチャンピオン優勝戦では、コンマ05の完璧なイン逃げでVを飾っています。
当地勝率は貫禄の8点台。イン戦だけでなく、2~4コースからでも前を捌いて1着を奪える実力者。一般戦の登場機会はお正月などほぼ限られますが、スローの枠であれば安心して舟券の軸に指名しましょう。
柳生泰二(山口)
名前 | 柳生泰二(やぎゅうたいじ) |
登録番号 | 4361(97期) |
生年月日 | 1984年10月30日 |
身長/体重 | 165cm/55kg |
血液型 | B型 |
出身地 | 山口県 |
所属支部 | 山口支部 |
デビューも初優勝も徳山で水神祭を迎えた「柳生泰二」選手。
まだG2以上での実績はありませんが、一般戦に関しては安定した成績が際立っている選手です。
当地勝率は7点台前半。徳山の攻め方を熟知した走りでどのコースからでも上位に食い込み、オール3連対での優勝も複数回達成しています。
2022年秋のダービーでSG初出場を果たした遅咲きではあるものの、徳山では迷いなく買える選手であることに間違いありません。
羽野直也(福岡)
名前 | 羽野直也(はのなおや) |
登録番号 | 4831(114期) |
生年月日 | 1995年3月29日 |
身長/体重 | 167cm/56kg |
血液型 | AB型 |
出身地 | 福岡県 |
所属支部 | 福岡支部 |
徳山に「羽野直也」選手が初登場したのは2015年1月。
5日目からの途中参戦でしたが、1走目と2走目で6コースから続けて3着に食い込みます。徳山ではその後一般戦を5節走り、全開催で優出、さらに2度の優勝を成し遂げる驚異的な強さを見せました。
記憶に新しい2021年のヤングダービーでは、貫禄のイン逃げで優勝。SGクラスの遠征勢では近況で最も相性の良いレーサーといえるでしょう。
今後も記念G1をはじめとした大きいレースでの登場機会が待たれます。
まとめ
今回は「徳山競艇場」の予想に役立つポイントを紹介しました。
トップクラスのイン逃げ成功率を誇るだけに、穏やかなコンディションであれば当てやすいレースがほとんど。相手も絞りやすく、買い目を絞って勝ちにいく本命党向きの水面です。
ただし、満潮時のうねりや強風による影響など、イン戦に不利なレースは要注意。普段の徳山とは違った顔となるので、少しでも不安を感じたら勝負するのは避けましょう。
徳山攻略のカギは、ヒモを絞っていかに的中率を上げられるか。
その目的を手助けしてくれる企画レースなどもいくつかあるので、出走メンバーや天候を確認して簡単なレースをズバズバ当ててください!